光実は貴虎のデスクワークを課題進めながら横で見物している。俗に言う"ながら"勉強。丁度自分の立つ位置から見る、兄のアングルは非常に美しく、尚且つ可憐で。ユグドラシルの方に肩入れするようになってから、こうやって兄の仕事姿を間近で見る機会がかなり増えてきた。今まで家に帰ってきてもそこまで兄の事に関しては詳しく見物する事が出来ず、精々兄をゆっくり眺める事が出来るとしたら、夜たまに行われる行為ぐらいだろうか。
光実は、兄の事を物事を整理出来る年頃へと上がる頃には恋愛の対象として視ていた。勿論そんな事を兄が知る由もなく、光実は胸に秘めた想いを抱き、成長していった。
だがしかしそんな時、普段と変わらず自宅へと帰宅した兄に突然名を呼ばれ、学校関係の事かと思い兄の自室へと導かれるがままに付いて行った途端、ベッドにいきなり身を放り投げだされ、自分に兄が覆い被さった。
その時初めて、僕と兄さんは身体を繋げ、心も繋げた。
それ以来僕らの間では、行為が何時の間にか通常通りの生活一部として成り立ち、仕舞いには兄の職場でも行為をするようになった。最早、僕達にとっては当たり前だった。
*
