ボリューム治療を検討している方の多くは、
脂肪注入とフィラーを「似た施術」として捉えたまま
カウンセリングに来られることが少なくありません。

どちらも「凹んだ部分をふくらませる」という
共通点があるため、
一見すると大きな違いがないように感じられるからです。

しかし実際には、
使用する素材、持続の考え方、
仕上がりの表現方法まで、
両者は本質的に異なる治療です。

この違いを正しく理解できていないと、
施術後に「思っていたのと違う」という
不要な誤解が生じやすくなります。

よくある誤解①「脂肪注入はフィラーの上位互換」

最も多い誤解のひとつが、
「脂肪注入はフィラーより長持ちするから、
 フィラーの代わりになる」という考え方です。

確かに脂肪注入は、
生着した脂肪が長期的に残る可能性があります。
しかし、両者はそもそもの目的が異なります。

フィラーは、
あらかじめ性質が決まった製剤を用いて
即時的にボリュームを形成する治療です。

一方、脂肪注入は、
自分自身の組織を移植し、
時間をかけてボリュームと輪郭を
安定させていく治療です。

同じ「ボリューム治療」でも、
アプローチの考え方はまったく別物です。

よくある誤解②「脂肪注入は入れた分すべて残る」

素材に対する誤解も多く見られます。

フィラーは、
注入した瞬間に形が完成します。
そのため、直後の状態が
ほぼ完成形と考えて問題ありません。

一方、脂肪注入は生体組織であり、
生着というプロセスを経ます。

注入後、
一部は吸収され、
一部が新しい環境に定着します。

この過程を理解していないと、
「最初より減った気がする」という
不安につながりやすくなります。

これは失敗ではなく、
脂肪注入の特性による自然な変化です。

よくある誤解③「脂肪注入は永久、フィラーは短命」

持続性に関する混同もよく起こります。

フィラーは種類や部位によって
ある程度の持続期間が想定されており、
時間とともに吸収されることが前提です。

脂肪注入は、
生着した脂肪が長期的に残る可能性がありますが、
すべてが永久に残るわけではありません

そのため、
脂肪注入=永久
フィラー=すぐ消える
という単純な図式は正確ではありません。

どちらも持続性は、
体質・部位・設計によって左右されます。

表現の違いが生む誤解

仕上がりの印象にも、
明確な違いがあります。

フィラーは、
ラインやポイントを
はっきりと作りたい場合に適しています。

一方、脂肪注入は、
周囲の組織となじみながら
柔らかいボリューム感を作るのが得意です。

この違いを考慮せずに選択すると、
「思ったよりはっきりしない」
「逆に強すぎる印象になった」
と感じることがあります。

「どちらも同じように使える」という誤解

脂肪注入とフィラーは、
常に置き換え可能な治療ではありません。

深い構造を支える必要がある部位と、
表面的なボリューム補正が目的の部位では、
適した方法が異なります。

施術名ではなく、
今の悩みの性質が何かを基準に考えることが
満足度を高めるポイントです。

当院の考え方

韓国イルゴンゴン美容外科では、
脂肪注入とフィラーを
優劣で比較することはしません。

それぞれの特性と限界を整理したうえで、
現在の顔立ち・目的・ライフスタイルに
どちらが適しているかを重視しています。

「より良い施術」を探すのではなく、
「今の状態に合った選択」を
明確にすることが重要だと考えています。

脂肪注入とフィラーを混同して生じる誤解は、
見た目が似ているという印象から始まります。

しかし、
素材・持続性・表現方法は明確に異なります。

この違いを理解することで、
施術選びは格段にシンプルになります。

どちらが優れているかではなく、
どちらが今の目的に合っているか
その視点を持つことが、
満足度の高い結果につながります。