













ご飯の保存方法に頭を悩ませている方は多いようで、「ご飯の温め直しはどうやっていますか?」という質問をよくいただきます。
ご飯の保存は冷凍庫での急速冷凍がいいと言われていますが、冷凍ご飯の温めはレンジ以外だととても時間がかかるので、わたしはあまり好きではありません。
冷蔵だと冷凍に比べて水分が飛びやすく、パサパサのご飯になりがち…というのが、冷凍を推奨される理由なのだとしたら…?
温め直すときに、水分が飛びにくい温め方をしたらどうだろう?
そんな風に思って試してみたのが、魚焼きグリルでの温め直しです。
野菜などの蒸し焼きと同じやり方なので、冷蔵でご飯がパサついているようであれば、少し水分を足した状態で加熱をすればいいだけ。
※ご飯がパサつくほどに冷蔵をする場合は、冷凍をした方が味は落ちません。冷蔵での保存は1日、長くても2日以内が目安です。
わたしは魚焼きグリルの掃除がきらいなため、グリルに入れられるフライパンと蓋をセットで購入しました。
ニトリのものを使っていますが、魚焼きグリルで使える耐熱容器と蓋のセットはたくさん販売されていますので、お好きなものをぜひみつけてください。
ふたつきの耐熱容器があればグリル掃除が不要になるので、グリルをどんどん活用できるようになります。
耐熱容器は持っていないけどまずは気軽に魚焼きグリルでのご飯の温めを試してみたい…という場合は、アルミホイルでふっくらと包んでみてください。包み焼きのイメージです。
数分の加熱でも、あっという間にホイルの表面は高温になりますので、取り出す際はくれぐれもご注意ください!
レンチンよりもふっくらと美味しいご飯が食べられます♪

電子レンジの場合も同じですが、冷やごはんを温めるときは、いずれもごはんを蒸すように温めるのがポイントです。詳しく見ていきましょう。
フライパンを使って冷やごはんを温めるときは、焦がさないように注意が必要です。
1.フライパンの中に冷やごはんを広げて入れ、軽く水をかける
2.フライパンにフタをし、弱火で温める
3.焦げつかないよう注意しながら、ごはんが温まればできあがり
温めている途中で水分が足りない、ごはんが硬いと感じたら少し水を足し、さらに温めるとふっくらと美味しく温まります。最初にかける水は少なめにしておき、徐々に足していって様子を見るのも良いでしょう。
せいろや蒸し台を使って冷やごはんを蒸して温めると、ふっくらした炊きたての美味しさを取り戻せます。
<せいろ>
1.せいろをさっと水でぬらし、鍋にお湯をたっぷり沸かす
2.お湯を十分に沸騰させたら、せいろにクッキングシートなどを敷いて冷やごはんを広げ、せいろにフタをして鍋に乗せる (入れる)
3.3〜5分したら蒸し加減をチェックし、足りなければ追加で蒸す
<蒸し台>
1.フライパンに水を入れ、蒸し台を広げてフタをし、沸騰させる
2.クッキングシートなどの上に冷やごはんを広げる
3.蒸し台の上に2.のクッキングシートなどを乗せる
4.フライパンとフタの間にふきんやキッチンペーパーを挟み、フタをして10〜15分蒸す
いずれの場合も、途中で水がなくなって空炊きにならないように気をつけましょう。お湯が足りなくなりそうなら、途中でお湯を追加します。このとき、水を追加すると温度が下がってしまうので、お湯を足すことに注意しましょう。
冷やごはんは、鍋で蒸す方法もあります。
1.鍋底に1cmくらいの深さになるよう水を入れ、沸騰させる
2.沸騰したら冷やごはんをついだお茶碗を入れ、鍋のフタを包むようにふきんをかけてフタをする
3.中〜強火で5分加熱し、できあがり
お茶碗は耐熱容器であることを確認してから行いましょう。また、お茶碗が非常に熱くなるので、取り出すときは火傷しないよう十分注意してください。

冷やごはんはそのまま食べるのではなく、別の料理としてリメイクしてしまっても美味しく食べられます。今回は、チャーハンやオムライスなど炒める系、お茶漬けや雑炊などスープ系の2つをご紹介しましょう。
フライパンを使うのであれば、思いきって炒めごはんとしてリメイクしてしまうのも美味しいです。
お好みの具材と一緒に炒めてチャーハンにしたり、鶏肉とケチャップでチキンライスを作ったり、またはその上に卵を乗せてオムライスにしても美味しく食べられます。ガーリックライス、バターライスなどにしてカレーやシチュー、ハヤシライスにするのもおすすめ。ぜひ、冷やごはんを食べるときは検討してみてください。
そのままお茶をかけてしまえば、最も手軽に食べられるお茶漬けにリメイクできます。水とごはんを入れて片手鍋にかければ、簡単な雑炊にも。
水とごはんにコンソメを入れれば洋風のリゾットにできますし、トマト缶を入れたり、チーズを入れたりしてさまざまなアレンジもできます。さらに、パエリア・ドリアなどにリメイクする方法もありますので、ぜひ色々試してみてください。