今回はGMの東急2000系(2003編成・白ライト)です。
パッケージ(6両基本セット)
パッケージ(4両増結セット)
製品では行き先表示器が白色LED、種別表示器がフルカラーLED、車端部に転落防止用の黄色帯が追加された末期の姿がモデルとなり、同時に発売された2002編成は行き先・種別表示器が方向幕・車端部に黄色帯がない姿がモデルとなります。
過去に東横線投入時の8両編成セットも登場したこともありましたね。
商品情報(6両基本セット)
・品番:30738
・クハ2003-デハ2253-デハ2203-デハ2353-デハ2303(M)-クハ2103の6両セット
・車端に転落防止用黄色帯印刷済み
・白色LEDライトユニット搭載
・コアレス動力、ピポット軸台車採用
・1箱31350円
・2018年7月発売
商品情報(4両増結セット)
・品番:30739
・サハ2703-サハ2803-デハ2453-デハ2403の4両セット
・ピポット軸台車採用
・1箱16280円
・2018年7月発売
実車情報
1992年より登場した車両で、東急9000系をベースに搭載機器や台車類の仕様変更を行った車両です。
2001・2Fは田園都市線に、2003Fは1993年に東横線に8両編成で投入され、後に中間車2両を組み込み田園都市線に転属しました。
現在は主要機器類と内装を更新し、5両編成の9020系として大井町線で活躍しています。
レビュー
〇1号車 渋谷・押上寄り先頭車 クハ2003
クハ2003
1号車のクハ2003です。渋谷・押上寄り先頭車でTc2車となります。。9000系と同じ姿で台車やクーラー、主要機器が異なるのでまた違った車両となります。
10両編成3本のみ製造されたため、田園都市線でも少数派で出会える機会が少ない車両の一つ。
正面
9000系同様の切妻型の前面。種別表示は無灯(各停)、行き先表示は中央林間、運行番号31K、窓ガラスにはワイパーと東武非乗り入れ車の証サークルKマークが印刷されています。
ライトユニットは白色LED基盤が採用され、スカートも取り付け済みとなります。
側面
本体とドア枠で異なる銀色で塗装され、車端部の黄色帯と社紋、車番が印刷済み。
床下機器類は前回品同様リニューアルが図られ、専用品となりました。側面表示器や表記類
は別途ステッカーを貼るようになります。
以前は9000系キットに付属するクーラーパーツを使用し、台車をDT50などから改造することで作りましたが、2000系として製品化される際に新規でTS1010台車と床下機器類が設計されたのはとてもうれしいですね。
妻面
妻面は貫通扉なし、製造銘版つきとなります。
屋根
アンテナとクーラーパーツは別パーツになっています。
2000系はクーラーの搭載位置を中央寄りにし、2基を一つのキセにまとめたのが特徴です。
〇2号車 デハ2253
デハ2253
2号車の電動車デハ2253です。デハ2203とユニットを組むM2車になります。
貫通扉の窓はバリエーションがあり、2001・2Fでは9000系まで使用された四角い窓の物と、この車両に取り付けられているような三角の窓の物が試験的に両方採用され、2003Fではすべて三角の窓の物が採用されました。
妻面(渋谷寄り)
渋谷寄りの妻面です。向かって右側に昇降用ステップがモールド表現されています。
妻面はガラスパーツ無しとなります。
側面
車番、社紋、黄色帯は印刷済み。
床下機器はCP関係とSIV関係の補助機器類が取り付けられています。密度が高め。
CPもSIVの汎用性が高いパーツでCPは1000・9000系に、SIV系パーツは8000・8500系にも使えるのでバルクパーツで見かけたら確保したい部品です。
妻面(中央林間寄り)
中央林間寄りの妻面は貫通扉なし、銘版・ドアコックありとなります。
屋根
クーラーのみ取り付け。車端部には手すりがモールド表現されています。
○3号車 デハ2203
デハ2203
3号車のデハ2203です。2号車のデハ2253とユニットを組むM1車で、主制御器やパンタグラフが取り付けられています、
妻面(渋谷寄り)
渋谷寄りの妻面は扉あり、配管ありとなっています。
側面
床下機器は断流器やVVVFインバーター装置が取り付けられています。
妻面(中央林間寄り)
中央林間寄りの妻面は扉なし、銘版・ドアコックありになります。
屋根
渋谷寄りにパンタグラフ、ヒューズ箱、避雷器が取り付けられています。
パンタ周り
パンタはPT42Nが取り付けられています。PT44Sにすると実車に近づいてGOOD。
○5号車 デハ2353
デハ2353
5号車のデハ2353です。6号車のデハ2303とユニットを組むM2車です。2号車のデハ2253と同じなので割愛。
〇6号車 デハ2303(M)
デハ2303
6号車のデハ2303です。5号車のデハ2353とユニットを組むM1車。
製品ではこの車両に動力ユニットを搭載しています。
側面
動力ユニットの黒枠部分が少し見えますが、室内側に飛び出るよりは全然いいですね。
〇10号車 中央林間寄り先頭車 クハ2103
クハ2103
10号車のクハ2103です。中央林間寄りの先頭車でTc1車となります。
正面
車番とスカートが変わりましたが、それ以外は同じ。
側面
床下機器はクハ2003の物と同じ。反転して取り付けられています。
妻面(渋谷寄り)
渋谷寄りの妻面はあり、ドアコック・銘版有となっています。
ここからは増結セット
〇4号車 サハ2703
サハ2703
4号車のサハ2703です。補助機器類はほとんどM2車に搭載されているため、ブレーキ装置以外ほとんど取り付けられていない中間付随車となります。
側面
床下機器はクハ2003・2103と同じものが取り付けられています。妻面と屋根はM2車と同じなので割愛。
〇7号車 サハ2803
サハ2803
7号車のサハ2803です。上回りは先に紹介したサハ2703と同じ。
側面
こちらはCP付きの中間付随車となり、M2車の床下機器パーツを一部カットしたものが取り付けられています。
〇8号車 デハ2453
デハ2453
8号車のデハ2453です。9号車のデハ2403とユニットを組むM2車です。
〇9号車 デハ2403
デハ2403
9号車のデハ2403です。8号車のデハ2453とユニットを組むM1車です。増結セットのM1、M2車は基本セットの物と同じなので割愛。
1編成導入
以前から2000系は入手したくてやっと確保できました。
子供の頃に見た田園都市線の車両で銀色の電車(8500系や営団8000系)ばかり見ていた頃、8500系とは違う大きな窓、赤帯の入ったごつごつしていないスタイリッシュなボディの2000系がインバーター音を奏でながら目の前を走っていく姿は今でも印象に残っています。
9000系と同じボディでも搭載機器類が特殊で少数派の2000系、改造されて9020系になりましたが、後どのぐらい活躍するのでしょうか?