今回はGM製の名鉄3500系です。
パッケージ
4両小型ケースに入った製品で、動力付きの基本セットと動力なしの増結セットの2種類が発売されました。
車番は選択式で一部ユーザー取り付け部品がある製品になります。
商品情報
・品番:4074
・ク3500-モ3550-モ3650(M)-ク3600の4両セット
・1箱19800円
・2008年5月発売
・ライト点灯
・動力は2モーター動力搭載
実車情報
1993年より登場した3扉・ロングシートの通勤用車両で、名鉄初のVVVFインバーター制御方式、電気指令式ブレーキを搭載しました。
6500系6次車をベースとした前面窓が大きく、たまご型の断面形状の車体で、搭載機器やブレーキシステムが異なり併結運転が行えないため運転台側のライトユニット上にECB(電気指令式ブレーキ)プレートやスカートを設置して見た目を分けるようにしています。
3500系をベースに設計変更でたまご型からストレートボディになり、屋根が少し高くなってシングルアームパンタを搭載した車両の3700系、3700系をベースにIGBT-VVVFを搭載し、2両編成となったものが3100系とバリエーションがある車両となります。
レビュー
〇1号車 豊橋寄り先頭車 ク3500
ク3500
豊橋寄り先頭車のク3500です。
正面
6500系6次車譲りの車体断面に大きな窓を採用したため、金魚鉢と呼ばれることもあります。
運転台窓下にはECBプレート、スカートは向かって右側に電子警笛用のスリットがあります。カプラーはダミーカプラーで、増結セットに付属するスイングドローバーと交換することで他車との連結が可能になります。
銀帯、窓枠、ライト枠は銀色で着色済み。ヘッドライトは電球色で旧製品のため標識灯・行き先方向幕は点灯しません。
ワイパーは印刷済みで、行先方向幕は大判ステッカー、車番は選択式でインレタを使用します。これらは製品に付属していますのでご安心を。
側面
床下機器はSIV関係部品が取り付けられています。台車、床下機器共にかなり明るいライトグレー成型となります。
窓サッシ、くつずり、ドア窓下の帯は銀で塗装済みで、方向幕のHゴムはグレーで塗装済みとなります。
妻面
妻面は雨どい脇に昇降用ステップがあり、貫通幌部には幌固定用の金具がモールドで表現されています。塗装はスカーレッド一色です。
アンテナとメイテツウイング
アンテナはユーザー取り付け部品で、T字形の名鉄仕様と逆L字形の物の2種類が付属します。
当初はT字形が採用されていましたが、増備されていくうちに逆L字形の物が取り付けられていったんですね。
メイテツウイングは印刷済みとなります。
屋根
屋根はアンテナ、通風器、クーラーが別パーツとなり、アンテナと通風器はユーザー取り付けパーツとなります。
信号炎管は一体成型となり、屋根周りのボディ側に雨どいがモールドで表現されています。
〇2号車 モ3550
モ3550
豊橋寄りの電動車モ3550です。パンタグラフは豊橋寄りに設置されています。製品では旧タイプのPT42が取り付けられています。今度交換しておきましょうかね。
妻面(豊橋寄り)
豊橋寄り妻面はパンタ配管に加えてパンタ上昇用の引き紐と輪っかがモールド表現されています。
側面
床下機器は東洋製GTO-VVVFインバーター装置が取り付けられています。東急1000系シリーズもそうですが、GMの東洋GTOパーツは結構似ててカッコいいんですよね。
妻面(岐阜寄り)
岐阜寄りの妻面です。ク3500と同じ。
屋根
ヒューズ箱と避雷器もユーザー取り付けパーツになります。アンテナやヒューズ箱のランナーは3枚、通風器のランナーは2枚付属しています。
パンタ周り
結構配管が入り乱れているんですね。また、パンタ脇のランボードは浮かせてあってリアルになっています。
〇3号車 モ3650(M)
モ3650(M)
岐阜寄りの電動車モ3650です。パンタグラフは岐阜寄りに設置されています。製品では2モータータイプの動力ユニットが搭載されています。
妻面(豊橋寄り)
豊橋寄り妻面は昇降ステップが左右にあります。
側面
床下機器はク3500と同じ床下機器類が取り付けられています。
妻面(岐阜寄り)
岐阜寄り妻面はパンタ配管に加えてパンタ上昇用の引き紐と輪っかがモールド表現されています。モ3550と異なり、パンタ配管は向かって右側になっています。
屋根
ヒューズ箱と避雷器もユーザー取り付けパーツになります。
パンタ周り
モ3550形と異なり、モ3650形はヒューズ箱が中型の物を一つだけ取り付けるようになります。
〇4号車 岐阜寄り先頭車 ク3600
ク3600
岐阜寄り先頭車のク3600です。
正面
スカートの電子警笛用のスリットが向かって左側に変更されています。
側面
床下機器はク3500よりSIV系パーツを取り払ったものが取り付けられており、結構すっきりした床下となります。
妻面
妻面は雨どい脇に昇降用ステップがあり、貫通幌部には幌固定用の金具がモールドで表現されています。
屋根
通風器の位置がク3500と異なります。取り付け穴は開口済みですので、そのまま取り付けることができます。
1編成導入
名鉄通勤型車両の中で見た目が一番好きな車両です。初めて名鉄線に乗りに行ったときに見かけたときにビビッと来まして、当時はBトレにはまっていたのですぐ3500系のBトレを買ったことを覚えています。
現在はリニューアル工事が行われ、VVVF装置や行き先表示器、内装のリニューアルが行われており、まだまだ活躍が期待されます。
同じボディの6500系6次車や6800系も好きなんで、また今度乗りに行きたいですね。