今回は東急1000系譲渡車シリーズの一つ、伊賀鉄道200系202編成(忍者列車ピンク色)です。
パッケージ
伊賀鉄道の旧型車両置き換え用に投入された元・東急1000系の改造車200系です。2023年は202F(忍者列車ピンク色)セットCと205F(忍者列車緑色)セットDが同時発売されました。
商品情報
・2023年4月発売
・1箱5720円
・202-102の2両セット
・動力化用台車枠、アンテナが付属
メーカー推奨パーツ
・動力ユニット TM-06R 18m級動力ユニットA※スペーサーMを使用
・走行パーツ TT-03R
・パンタグラフ TOMIX 0238 PG16(菱形・連結面側)
・パンタグラフ TOMIX 0258 PT4811N(下枠交差型・運転台側)
実車情報
2009年より登場した18m級3扉のオールステンレスカーで、東急線で活躍していた1000系を改造、譲渡された車両です。2両×5編成の10両が在籍しています。
ベースとなった1000系は改造種車がそれぞれ異なり、貫通扉がオフセットした通常タイプの車両、貫通扉が中央にある車両、中間車から運転台を取り付けた車両からそれぞれ改造されたため編成ごとに外観が異なり、5編成とも異なるラッピングが施されています。
レビュー
〇伊賀神戸寄り先頭車 モ202
モ202
伊賀神戸寄りの先頭車モ202です。東急在籍時代はデハ1310として使用されており、東横線・と目蒲線どちらでも使用できる共通予備車(東横線運用時は4+4の8両、目蒲線では4両単独で使用できる)として製造された車両です。
1010Fの8両固定編成化に伴う組み換えで編成から外れて長期間予備車として留置されていました。
目力の強い忍者のイラストが車体全周に施されています。パンタグラフは運転台側に1基増設され、運賃箱の設置や他社廃車発生品のクロスシートなどを設置しています。
正面
車番(202)、ワンマン表記、行先(上野市)が印刷済み。ヘッドライトは無着色、テールライトは赤で着色されたクリアレンズパーツが取り付けられています。
東急時代は1010Fの4号車に組み込まれていて東横線で運転する際は1011Fのクハ1011と向かい合わせで連結していました。その際通り抜けができるように貫通扉は中央寄りに寄せられており、貫通幌を設置できるようになっていたため外観が変わっています。
側面
車番、車外スピーカーが印刷済み。
側面行き先表示器は使用されていないため塗りつぶされています。
床下機器はVVVFインバーターや断流器類の主回路装置が取り付けられています。7700系などと同じ部品が流用されています。
妻面
種車の1000系と同じく、扉あり配管ありの妻面となります。
屋根
クーラーは別パーツになります。SRアンテナはユーザー取り付け部品となります。
増設パンタ周り、増設パンタ~既存パンタへの引き通し配管などがモールドで追加され、クーラーは取り外し可能です。
パンタは運転台側(増設側)が下枠交差型で連結面側(既存側)が菱形になります。
〇伊賀上野寄り先頭車 ク102
ク102
伊賀上野寄り先頭車のク102です。元は1000系クハ1011になります。先のデハ1310と同じく共通予備車で製造された車両で、1011Fの1号車(連結時は5号車)に組み込まれており、デハ1310と同じく組み換えにより長期間予備車として留置されていました。
正面
車番(102)、ワンマン表記、行先(上野市)が印刷済み。ライト類はモ202と同じ。
デハ1310と同じ運転台の構造を採用しており、連結時は通り抜けできるように貫通扉が中央寄りに設置されています。
同構造を採用した1000系はもう1組あり、1012Fと1013Fは1010Fの8両固定化の際この2両(デハ1310とクハ1011)を組み換えるため中間車を供出し3両化、誤操作防止のためそれぞれの3号車を振り替えて運転台構造を統一して現在も池上・多摩川線で使用されています。
側面
表記類は車番を除き202と同じ。床下機器はSIVやCPが取り付けられています。
妻面
妻面は配管なし・扉なしとなります。
屋根
SRアンテナはユーザー取り付けパーツとなります。
1編成導入
伊賀鉄道に最初に譲渡されたグループの車両です。
第1編成と同じく松本零士先生がデザインした忍者のラッピングが施され注目されています。
床下機器類はGM製東急1000系のものを使用して置き換えましょうかね。