今回はGM製塗装済み組み立てキットの東急8500系(TOQ-BOX)を組み立てていきます。

 

パッケージ(基本のトータルセット)

パッケージ(増結セット)

2011年に発売された塗装済み組み立てキットの8500系です。このセットは8634Fの赤帯・TOQ-BOX仕様がモデルとした製品になります。

動力付き基本4両トータルセット(デハ8600-デハ8700-デハ8800-デハ8500)と増結セット(デハ8700×2、デハ8800×2、サハ8900×2)の2種類が発売されました。

当時の8500系一体成型品は軽量車がモデルとなります。

 

商品情報(4両トータルセット)

・品番:1102T 

・デハ8600(1号車)

 デハ8700(5号車・M)

 デハ8800(6号車)

 デハ8500(10号車)の4両セット

・2モーター動力を採用

・シャーシ・台車は集電対応のねじ止め式採用

・ライトユニット(E)、集電用部品別売

・TOMIX製室内灯対応

・1箱17600円

・2011年5月発売

 

商品情報(6両増結セット)

・品番:1102M 

・デハ8700(2号車)

 サハ8900(3号車・IR付きボディ)

 デハ8800(4号車)

 デハ8700(7号車)

 サハ8900(8号車)

 デハ8800(9号車)の6両セット

・シャーシ・台車は集電対応のねじ止め式採用

・集電用部品別売

・TOMIX製室内灯対応

・1箱18150円

・2021年1月発売

 

〇先頭車 デハ8600(1号車)、デハ8500(10号車)使用部品(ボディ)

デハ8600形部品

デハ8600形の部品です。車体は塗装印刷済み。車番はステッカー選択式となります。

 

デハ8500形使用部品

デハ8500形の部品です。小物の部品はデハ8600形と共用で、パンタグラフ搭載車のため配管あり屋根、配管有ボディに加え、ヒューズ箱、パンタグラフ(PT42N)を使用します。

 

小物類

クーラーは軽量車用で小型のRPU-2204が付属。

窓ガラスのHゴムは印刷済み。

 

スカートと妻面ガラス

スカートと妻面ガラスは2種類ずつ付属し、ジャンパ栓受部の切り欠きの有無で上のスカートがデハ8600用、下のスカートがデハ8500用となります。デハ8500はジャンパ栓受けが箱に収められるようになったため、スカートの切り欠きが大きいものになっています。

妻面ガラスは貫通扉ありとなしの2種類が付属し、上が貫通扉なし、下が貫通扉あり用のガラスになります。

 

ジャンパ栓パーツ

ジャンパ栓パーツは2種類付属し、左がデハ8600用で右がデハ8500用です。スカートのベースパーツにダミーカプラーとともに取り付けることができるようになっています。

 

〇パンタ付き中間車 デハ8700(2・5・7号車)使用部品(ボディ)

デハ8700(2・5・7号車)使用部品

デハ8700で使用する部品になります。配管付きボディと屋根、パンタとヒューズ箱を使用します。

車側灯が本来もう1個付かなければなりませんが、製品ではオミットされているので気になる方はトレジャータウンの部品を使うといいと思います。

 

〇パンタなし中間車 デハ8800(4・6・9号車)、サハ8900(8号車)使用部品(ボディ)

デハ8800(4・6・9号車)、サハ8900(8号車)使用部品

パンタなし中間車のデハ8800とサハ8900の使用部品です。デハ8800とサハ8900は共通部品となっています。

3号車のサハ8900はIRつきのため、アンテナとはしごが追加された専用ボディが作られています。

 

〇シャーシ類

シャーシ

集電対応の20m級シャーシ(TR200)とねじ止め式台車(TS807)が付属します。別売の集電板(品番:98-3)を使用することで室内灯やライトユニットを点灯させることができるようになります。

先頭車運転台側の台車はカプラーポケットがカットされているものを使用します。

 

動力ユニット

動力ユニットは2モーター式の物が付属します。デハ8700形に取り付けることが前提とされ、床下機器は薄型の物が付属しています。

 

床下機器(M1・M2車用)

床下機器は上2つがM1車用(デハ8500・8700)で主制御器、断流器、抵抗器類が付いたもの。下2つがM2車用(デハ8600・8800)で蓄電池箱、CP、除湿装置類が付いたものになります。

 

床下機器(T車用)

サハ8900形で使用する床下機器です。

補助電源装置のSIVやトランス箱類がついています。IGBTタイプがモデルになっているのか、主流のGTOタイプの物ではないので、こだわる方は東急2000系用の部品を使うと形状が似ているのでいいと思います。

 

〇1号車 渋谷寄り先頭車 デハ8634

デハ8634

渋谷寄り先頭車のデハ8634です。1985年に落成した16次車になり、当初は7連で落成して東横線で活躍しました。

翌年に3両の新造車を増結して10両編成となり田園都市線で2021年まで活躍しました。

当初は正面の赤帯のみでしたが、10連化後してしばらくしてから広告貸切列車TOQ-BOXとして使用されることとなり、写真のように側面に赤帯の追加、音符や楽器、虹のラッピングが追加されました。

2010年にラッピングが解除され、赤帯のみとなりました。

 

正面

ライトユニットは別売のEを組み込みました。行き先(久喜)と運番(08K)を貼り付け。

車番はトレジャータウンのインレタを使用しました。赤帯の下にはTOQ-BOXロゴ、ラッパと音符のラッピングが印刷されています。

スカートは足の部分だけ黒に塗り、少し見栄えをよくしています。8500系の中でも行き先表示器のフルカラー化(後に大井町線の8500系に転用し、正面行き先表示器と種別表示器は旧来の3色LEDに戻されました)、ドア上の車内表示器、ドアチャイムが取り付けられました。スカートに栓受部の蓋のモールドが施されていていいですね。向かって右側がスカスカなので、赤箱やエアーホースを追加するとカッコよくなりますね。

 

側面

ラッピングの印刷はとてもきれいでGOODです。赤帯のTOQ-BOXは2種類あったようで、初代は8635Fで、この8634Fは2代目だそうです。

運転台下とかに銀河モデルのアンテナとか付けると身が詰まっていい感じになりそうですね。

 

妻面

妻面は貫通扉なし。ドアコックと雨どい、屋根に昇るためのステップがモールドで表現されています。

貫通路は拡幅型。カプラーはKATOの物に交換しています。

 

屋根

各部品はユーザー取り付けパーツです。クーラーもアンテナも未塗装品なので、塗ってあげると見た目が良くなりますね。今度塗っておこう。

 

〇2・5・7号車 デハ8700

デハ8700

編成中3両連結されるデハ8700です。2号車が8778(16次車)、5号車が8789(17次車・M)、7号車が8790(17次車)になります。

 

妻面(渋谷寄り)

妻面は配管あり・貫通扉有になります。

 

側面

2号車の8778は弱冷房車なので片側4か所ずつに弱冷房車ステッカーを貼り付けます。

パンタはPT42Nが付属しますが、1本ホーンのPT42Lをつけてあげると見た目が良くなります。

 

妻面(中央林間寄り)

妻面は貫通扉なし。ドアコックと雨どい、屋根に昇るためのステップがモールドで表現されています。

 

〇4・6・9号車デハ8800 8号車サハ8968(IR無し)

デハ8800

編成中3両連結されるデハ8800です。4号車が8894(17次車)、6号車が8886(16次車)、9号車が8887(16次車)になります。8号車はサハ8968(16次車)になります。

デハ8700またはデハ8500とユニットを組むM2車になります。

 

妻面(渋谷寄り)

妻面は貫通扉なし。雨どい、屋根に昇るためのステップがモールドで表現されています。

中央林間よりはデハ8700の中央林間寄りと同じなので割愛。

 

側面

表記類は他の車両と同じ。床下機器はCPや蓄電池箱が搭載され、6号車の8886はCP数が削減されたため撤去されています。上回りは8号車のサハ8968と同じ。

 

屋根

クーラーが等間隔で並びます。両車端にはうっすらと手すりがモールド表現されています。

 

〇3号車 サハ8900(IRつき)

サハ8967

3号車のサハ8967です。16次車になります。半蔵門線で使用されている誘導無線(現在はデジタル無線化)に対応するため車端部四隅に縦長の筒状又は箱状のアンテナを搭載しています。8500系列は3号車に取り付けられており、専用金型を使い製品化されています。

 

妻面(渋谷寄り)

渋谷寄りの妻面です。両側にIRアンテナを取り付けたため、向かって右側の昇降ステップが外され代わりに妻面窓部分にはしごが設置されているのが特徴です。

実車は転落防止幌も設置されていますが、IRアンテナ搭載車両のみアンテナにかからないよう小型の物が取り付けられています。アンテナにはいくつか形状があるため、はしごパーツやアンテナパーツはトレジャータウンや銀河モデルなどから製品化されていますので、実車に合わせて作れるようになっています。

 

側面

両車端に飛び出たアンテナが特徴的。床下機器はSIVを取り付けています。8号車のサハ8968と同じものになります。

台車の後方、車体中央寄りにアンテナをつけるとより実車に近づきますね。

 

妻面(中央林間寄り)

中央林間寄りの妻面です。渋谷寄りの物をベースに、ドアコックが追加されています。

 

〇10号車 デハ8534

デハ8534

10号車のデハ8534です。16次車にあたるM1c車となります。

 

正面

向かって右側に箱タイプのジャンパ栓受パーツを取り付けます。当該部分のスカートは切り欠き(本来は8600と同じく点検蓋がついていた)が大きくなっています。

 

側面

おっと、床下機器の取り付け違いが発覚。左右逆だ(涙)。

 

屋根

ヒューズ箱や避雷器も色を塗ってあげると見た目が良くなりそうです。

 

1編成導入

製品化されている8500系でバリエーション違いで集めており8634F、青帯の8637F、伊豆のなつ号の8614F(Eキットより製作)、大井町線8638F、ノーマルの8601F(Eキットより製作)、8640+41F、8642Fと揃いました。

非軽量車の完成品も登場したので、今度はそちらも1編成ほど狙っていければいいかなと思っています。