今回は東京メトロ副都心線で活躍した7000系7116編成(8両編成)です。

 

パッケージ

2月に発売された7000系副都心線色の鉄コレです。8両編成の7116編成と10両編成の7101編成が発売されました。

完成品ではマイクロエースでしか出ておらず、GMキットからも作れますが現行のキットと初期の2段窓のキット(もう絶版かな?)を集めたり、結構加工をしないといけないので難易度は高めです。

鉄コレで出てくれたのはとてもありがたいですね。

パッケージ側面

パッケージ側面側は7000系の正面のイラストが印刷されています。

 

中のパッケージ

4両ずつ入れられた箱が2つ入っていて、1つは窓付きでもう一つは窓なしの箱になります。

他製品の8両~10両セットとかもこのスタイルになってきていますね。

 

商品情報

・2022年2月発売

・1箱15846円

・7116‐7316‐7416‐7516‐7216‐7916‐7816‐7016の8両セット

・ステッカー、動力化用台車枠、アンテナ、トレーディングカードが付属
メーカー推奨パーツ

・動力ユニット TM-14 20m級動力ユニットA2※スペーサーSを使用

・走行パーツ  TT-04R     

・パンタグラフ TOMIX 0238 PG16  

実車情報

1974年に営団有楽町線用車両として落成たアルミ製の20m級車両です。同線の延伸に伴い増結、編成増備が行われ10両編成34本が活躍していました。6000系をベースに設計され少し仕様が変更されました。搭載機器は6000系に準拠し、制御装置は6000系で搭載された電機子チョッパ制御装置を改良したAVFチョッパ制御装置が搭載されてさらに省エネ化を図りました。

冷房化やVVVF化、内装更新が行われ、2007年度からは有楽町新線(現:副都心線)の新線池袋‐渋谷間の延伸(2008年6月開業:小竹向原‐新線池袋は1994年に開業済み)に伴う対応工事が行われ、ATOやワンマン機器搭載、ホームドア対応工事や2013年から乗り入れる東急東横線で使用するために一部編成は8両編成・編成順序が組み替えられました。

改造が終わった車両から10000系のような茶色・白・金帯に貼り替えられました。

10000系とともに自社の副都心線・有楽町線、東急東横線・みなとみらい線・東武東上線・西武池袋線・西武有楽町線で活躍し、後継車両の17000系により置き換えられました。

改造対象から外れた車両はインドネシアに譲渡されて活躍しています。

 

レビュー

〇8号車 渋谷・横浜寄り先頭車 7116

7116(CT1)

渋谷・横浜寄りの先頭車7116です。元々は1号車でしたが、副都心線開業後に東急東横線の渋谷方面を1号車に統一するため号車番号が8号車に変更されました。

7116号車は1次車になります。

 

正面

車番(7116)、ハートMマーク、8CARS、運行番号(01S)、種別(各停)、行先(元町・中華街)が印刷済み。ヘッドライトは無着色、テールライトは赤で着色されたクリアレンズパーツが取り付けられています。

ライトケース類は銀色で塗装済み。正面の帯は6000系の時と同じく別パーツで取り外すことが可能。

ダミーカプラー両脇にステップもつきます。

営団6000系と違い非常扉上に種別表示器用の小窓が設置されています。西武線に乗り入れるときに種別を表示するため製造時から窓だけ設置されましたが、乗り入れ前に種別もまとめて表示できるLED式行き先表示器に取り換えられたため種別表示器として使用されることはありませんでした。

 

側面

行き先表示器、車番、ハートMマーク、号車表記、車外スピーカーが印刷済み。

帯は雨どい下と窓下に塗装されています。客用ドアは小窓で塗装は薄いグレーではなく、車体と同じ銀色で塗装されています。

 

表記類

車番は窓下だけでなく、ホームドアで見えなくなるためドア横にも追加された晩年仕様になります。

窓は2段窓だったため窓サッシが四角く、全体的に小さめになります。

 

妻面

元々は扉のないキノコ型の貫通路でしたが、火災対策で幅狭化し貫通扉が設置されました。

ボルト止めで後付された蓋の部分が特徴的ですね。

 

屋根

クーラーは別パーツになります。SRアンテナはユーザー取り付け部品となります。

ベンチレーターは撤去されていてふさぎ板が取り付けられた姿となります。連結面側にはパンタ台が残されています。

 

パンタ台

1~4次車はパンタグラフが搭載されていて、1997~2003年の間に撤去されました。5次車以降は当初から省略されています。

 

〇7号車 7316

7316(M1)

7号車のパンタ付き中間車7316です。8両化の時に車イススペースや機器配置バランスを考慮して組み替えられ、3号車から2号車に移動し、号車番号を東横線仕様に統一する際番号が2号車から7号車に変更されました。

 

妻面(渋谷・横浜寄り)

渋谷・横浜寄りの妻面は幅狭形で貫通扉が当初より設置されています。

 

側面

表記類は先頭車とほぼ同じ。弱冷房車になるため弱冷房車ステッカーがドア上に貼られています。

行き先表示は車端の窓上に片側2か所ずつ設置され、向かって左側は行先、右側は車外スピーカーが設置されています。

床下機器はチョッパのままなので気になる方は交換された方がいいですね。

 

表記類

7316号車は3次車になります。そのため一段加工窓に仕様が変更されたため窓が大きくなり窓枠もRが付いたものになります。

行き先表示は元々行き先表示と種別表示がそれぞれ別で表示する計画があり、車外スピーカーが設置されている部分に種別が表示され、隣の車両の行き先表示と合わせて見るようになっていたそうです。正面の種別窓同様、西武線乗り入れ前に行き先表示器をLED化し、種別もまとめて表示できるようになったため使用されることがなく、鉄板で塞がれたのち車外スピーカーが取り付けられました。

 

妻面(和光市・飯能寄り)

妻面はク3502の物に機器箱が左右に取り付けられています。渋谷・横浜より同様の姿になります。

 

屋根

パンタグラフは2基搭載されていて、ヒューズ箱類は和光市・飯能寄りに取り付けられています。3次車は撤去されたベンチレーターが大型だったため、蓋も1次車寄り大きく厚みがあります。

 

パンタ周り(7316・3次車)

ヒューズ箱も幅が大きいものが取り付けられています。

 

〇6号車 7416

7416(M2)

6号車のパンタなし中間車7416です。7316とユニットを組むM2車になります。8両化の時組み替えられ、4号車から3号車に移動し、号車番号を東横線仕様に統一する際番号が3号車から6号車に変更されました。

 

側面

側面は7316号車と同じ。妻面も形状が同じの為割愛です。

 

屋根

屋根はクーラー付近に2基ベンチレーターふさぎ板が取り付けられています。

 

〇5号車 7516

7516(Tc1)

5号車のパンタなし中間車7516です。8両化の時に組み替えられ、5号車から4号車に移動し、号車番号を東横線仕様に統一する際番号が4号車から5号車に戻りました。

検車区での検査時に入換運転ができるように簡易運転台がついている車両です。妻面と屋根は7416と変わらないので割愛。

 

側面

表記類は同じ。この車両も3次車になります。

 

〇4号車 7216

7216(Tc2)

4号車のパンタなし中間車7216です。8両化の時に組み替えられ、2号車から5号車に移動し、号車番号を東横線仕様に統一する際番号が5号車から4号車に変更されました。

8両編成の時の7200形には検車区での検査時に入換運転ができるように簡易運転台がついています。屋根は7416と変わらないので割愛。

 

妻面(渋谷・横浜寄り)

渋谷・横浜寄りの妻面は貫通路が幅狭化が行われています。10両時代に7100形と連結していた側で、こちらは貫通扉は無しとなります。和光市・飯能寄りは当初から妻面窓あり・幅狭で貫通扉が設置されているノーマルタイプとなります。

 

側面

この車両も3次車で表記類、床下機器などは7516と同じ。

 

〇3号車 7916

7916(M1)

3号車のパンタあり中間車7916です。8両化の時に組み替えられ、9号車から6号車に移動し、号車番号を東横線仕様に統一する際番号が6号車から3号車に変更されました。

 

妻面(渋谷・横浜寄り)

渋谷・横浜寄りの妻面は貫通路が幅狭化が行われています。

和光市・飯能寄りも同じように幅狭化が行われ、貫通扉が設置されました。

 

側面

1次車になるため窓が小型で窓枠が四角いものになります。

 

屋根(上:3次車 7316 下:1次車7916)

ベンチレーターふさぎ板は上の3次車が大型の物が2枚、下の1次車がパンタ下も含めて小型のものが5枚設置されています。

ヒューズ箱も1次車は細形で長いものが2個取り付けられています。

 

パンタ周り(それぞれの写真で 上:3次車 7316 下:1次車7916)

次車による位置の違う配管もモールドで表現されています。

 

〇2号車 7816

7816(M2)

2号車のパンタなし中間車7816です。3号車の7916とユニットを組むM2車です。

8両化の時に組み替えられ、8号車から7号車に移動し、号車番号を東横線仕様に統一する際番号が7号車から2号車に変更されました。

 

妻面(渋谷・横浜寄り)

渋谷・横浜寄りの妻面は妻面窓あり・幅狭・貫通扉なし

 

側面

1次車になるため窓が小型で窓枠が四角いものになります。

渋谷・横浜寄りに車いす・ベビーカーマークが印刷されています。和光市・飯能寄りはキノコ型貫通路を幅狭化されたもので7916の渋谷・横浜寄りと同じ形状なので割愛。

 

屋根(上:3次車 7416 下:1次車7816)

ベンチレーターふさぎ板は上の3次車が大型の物が2枚、下の1次車が小型のものが5枚設置されています。下の1次車はよく見るとクーラーの右側にちょっとだけベンチレーターの塞ぎ板が見えています。

クーラー取り付け位置も3次車にくらべ、1次車は少し和光市寄りにずれているのも再現されています。

 

〇1号車 和光市・飯能寄り先頭車 7016

7016(CT2)

1号車の先頭車7016です。元々はCM2車として7900形とユニットを組んでいましたが、VVVF化改造の時に電装解除されてCT2車となりました。

8両化の時に組み替えられ、10号車から8号車に移動し、号車番号を東横線仕様に統一する際番号が8号車から1号車に変更されました。

 

正面

正面です。車番以外7116と同じ。

 

側面

7116号車と基本的に同じ。妻面・屋根ともに同じなので割愛。

 

1編成導入

マイクロエース製品で再販されましたが手が出ず、鉄コレで登場するという事でこちらを購入しました。

副都心線系統で持っている車両が東急車ばかりでしたので、今回の7000系の製品化はとてもうれしかったです。

結構いい出来でいいですが、個体差か屋根の塗装に埃の巻き込みや汚れが目立つのでそのうち再塗装してあげたいなと思いました。今後は東武車や西武車も集めていきたいですね~。