今回は横浜市営交通開局100周年企画第3弾として製品化された、横浜市電1151号車(ツートンカラー)です。
パッケージ
横浜市電は、前身にあたる横浜電気鉄道を横浜市が買収し、横浜市電気局(現・横浜市交通局)が1921年より発足・運用を行い1972年の廃線になるまで横浜市内を走り続けた路面電車路線です。
今回は発足してから100周年企画第3弾として1150形が製品化されました。
商品情報
・2021年11月発売
・1箱2750円
・ステッカー付き
・同時に1156号車(青帯)も発売
メーカー推奨パーツ
・動力ユニット TM-TR01(路面電車用・台車間可変式)※台車固定位置:中・スペーサーL使用
レビュー
〇1151号車
1151号車
1952年より製造された車両で1972年の廃線まで活躍した車両です。
先に製造された1500形は関節制御式や防振台車を採用し高加減速や振動や騒音を抑えた優秀な車両でしたが製造費が高く、それを抑えるため車体は1500形に準したもので、搭載機器を廃車から流用することで製造された車両がこの1150形になります。
正面
車番(1151)、表記(乗降客優先)、行き先表示(桜木町駅)は印刷済み。
マーカーランプは塗装で、ヘッドライトはクリアレンズになります。窓桟とワイパーは塗装済み。
向かって右側に昇降用ステップ、運転台窓下には方向指示器がモールド表現されています。
排障器は車体と同じ青色で塗装され、成型の都合か太め。
行先方向幕と系統版は付属のステッカーで選択することもできます。
側面
標記は車番が印刷され、車番上にサボ受けがあります。ここに付属するステッカーから側面用表示板を貼り付けます。
屋根もドア間が白く塗菜れていたんですね。色合いと大きな窓で軽快な見た目に感じますね。
台車は非常に小さく、車輪もすごく小さいですね。
ピューゲル
ピューゲルはダミーではなく可動式。進行方向に合わせて動かすことができ、モールドも細かいので見た目、機構共にとてもいい感じ。
運転台上部には大きな通風器が設置されているのが特徴。白と青の細帯やドア上の丸い塗り分けなどきれいに塗られていていいと思います。
正面(非ピューゲル側)
非ピューゲル側の正面です。
屋根
両端に通風器、可動式のピューゲルが1基取り付けられています。配管、車端にステップがそれぞれモールドで表現されています。
シャーシ(裏側)
床下機器は非常にコンパクト。主抵抗器、CP、タンク、ブレーキシリンダーがモールド表現となります。
シャーシ(室内側)
排障器はシャーシに引っ掛けるように取り付けられています。
室内用パーツはロングシートで緑色で塗装されています。
運転台部分
運転台部分は背面せずり、シート、主幹制御器、ブレーキハンドルが成型されています。
また主幹制御器とブレーキハンドルはハンドル部分もモールドで表現されています。細かい。
1両導入
1150形は1156号車が久良岐公園にクリーム+青帯のツートンカラーの物が保存されています。
横浜市交通局開局100周年記念第3弾(第1弾は地下鉄1000形、第2弾はバスコレ横浜市営バスSP)として登場した1150形。100周年にこだわらず他形式も製品化されるとうれしいですね。
Nゲージ車両の横浜市電で製品化されることが少なく、ワールド工芸ぐらいしか見ることがないのでTOMYTECには頑張ってほしいですね。