今回はGM完成品の東急8500系(軽量車)です。

昨年に改造種車として購入していたものになります。

 

パッケージ

2015年に再生産され、品番は基本4両セットが4136、増結6両セットが4137となります。

一体成型ボディの完成品で、屋根肩のカーブが変わり屋根と側面の継ぎ目の位置が変わったため張り上げ屋根のように見えるようになった軽量車がモデルとなります。

非軽量車体はエコノミーキットとなります。

クロスポイントブランドで塗装済みキットとしても登場しました。

商品情報

・品番:4136(基本セット)、4137(増結セット)

・4両ブックケース(基本セット)、8両ブックケース(増結セット)

・基本セットはデハ8600-デハ8700(M)-デハ8800-デハ8500の4両セット

・増結セットはデハ8700×2、デハ8800×2、サハ8900(IR付き)×1、サハ8900(IR無し)×1の6両セット

・動力は2モーターcd基本セットのデハ8700に組み込み。トレーラー車は集電対応ねじ止め台車を使用

・電球色LEDライトユニット搭載(完成品のみ)

・№98-3 集電板を使用することで室内灯(TOMIX製)点灯対応可能

・1箱18000円+税(基本セット)、19800円+税(増結セット)

・2015年8月再生産

レビュー

〇渋谷寄り先頭車 デハ8600(1号車)

デハ8600

渋谷寄り先頭車のデハ8600です。基本セットに封入。

8000系のマイナーチェンジ車として8500系(8000系6次車)が登場し、航空機の構造を取り込んでコンピューター解析で設計された軽量ステンレスカーの8090系(8000系12-1次車)の設計をフィードバックして13次車として軽量車が製造されました。

デハ8600では8631~(15次車)以降が軽量車となります。

塗装済みでステッカーは貼り付けられていません。付属の大判ステッカーと車番ステッカーを使用します。

 

正面

行先方向幕のHゴムは塗装済み。ワイパーはガラスパーツに印刷済み。

連結器パーツは共通で、向かって左側の車掌台側にジャンパ栓パーツが取り付けられています。

スカートは未塗装の物が付属し、車掌台側にカバーモールドが施されています。

基本セットの両先頭車のみ集電板が取り付けられており、ライトユニットの点灯が行えるようになっています。

 

側面

側面は社紋のみ印刷済みとなります。クーラーは軽量車用で8637F~の9000系タイプの薄型物のとは異なります。

戸閉車側灯は丸型土台に横向き小判型ライトの10次車~17次車のものとなっています。

床下機器はCP関係、BTが付いたM2車用のものが取り付けられています。

 

妻面

妻面はドアコックがモールドで表現されています。

貫通幌枠上には水切りも表現されています。

 

屋根

屋根は無線アンテナとクーラーが取り付けられています。

クーラーの大きさはEキットの物より小ぶりになり、側面はファン側の隣は一段へこんでいます。

 

〇パンタあり中間車 デハ8700(2、5、7号車)

デハ8700

パンタ付き中間車のデハ8700です。説明書通りにすると基本セットのモーター付きの車両は5号車、増結セットの車両は2、7号車に組み込むようになります。

デハ8700はデハ8750~の車両が該当します。デハ8750は14-1次車となり、13次車にあたる車両は8000系用のデハ8160~がこの形態(12-3次車は軽量車でも屋根肩の絶縁塗料の塗り分けが異なる)になります。

 

妻面(渋谷寄り)

妻面はパンタ配管がモールドで表現されています。

両開きの幅広の貫通扉が特徴的。

 

側面

側面は社紋のみ印刷済み。

パンタグラフはPT42Nが取り付け済み。床下機器は主抵抗器、主制御器、断流器箱が付いたM1タイプが取り付けられています。

車側灯は過電流表示灯が不足していますね。

 

妻面(中央林間寄り)

中央林間寄りはドアコックがモールドで表現されています。

 

屋根

屋根はクーラー、パンタ、ヒューズ箱が取り付け済み。

 

パンタ周り

配管やランボードがモールドで表現されています。

ヒューズ箱は日立の大型の物が取り付け済みです。

 

〇パンタなし中間車 デハ8800(4、6、9号車)

デハ8800

パンタなし中間車のデハ8800です。説明書通りに組み込まなくても動力はないのでどこに入れても大丈夫。

デハ8800はデハ8844~の14次車以降がこの形態になります。

床下機器以外は共通なので取り換えればIR無しサハ8900にもなりますね。

 

妻面(渋谷寄り)

渋谷寄り妻面は特になし。

デハ8700と違い窓押さえがHゴムからサッシに代わっています。

 

側面

側面は社紋のみ印刷済み。

床下機器はCP関係、BTが付いたM2タイプが取り付けられています。

 

妻面(中央林間寄り)

中央林間寄りの妻面にはドアコックがモールドで表現されています。

 

屋根

屋根はクーラーのみ取り付け。各車共通で車端部には手すりがうっすらモールド表現されています。

 

〇パンタなし中間車 サハ8900(IR付き・3号車)

サハ8900(IR付き)

IR付きのサハ8900です。

田園都市線は東京メトロ半蔵門線に乗り入れる都合で誘導無線装置(IR)を取り付ける必要があり、3号車のサハ8900に取り付け改造が行われました。

そのため、妻面にアンテナとはしごが取り付けられているのが特徴です。

サハ8952~の14次車がこの形態になります。

 

妻面(渋谷寄り)

3号車の妻面はIRアンテナが両側側面寄りに2本ずつ搭載されたため、そこにかかる手すりが設置できないため向かって右側にはしごが取り付けられています。

 

側面

社紋は印刷済み。車端側にIRアンテナが見えるのがポイント。

床下機器はSIV関係のT車タイプが取り付けられています。

 

妻面(中央林間寄り)

中央林間寄りの妻面は渋谷寄りの物に加えてドアコックが追加されています。

屋根はデハ8800と同じなので割愛。

 

〇パンタなし中間車 サハ8900(IR無し・8号車)

サハ8900

IR無しのサハ8900です。編成では8号車に連結されています。

T車タイプの床下機器が取り付けられていること以外はデハ8800と同じなので割愛。

 

〇中央林間寄り先頭車 デハ8500(10号車)

デハ8500

中央林間寄りのパンタ付き先頭車デハ8500です。8531~の15次車以降がこの形態になります。

 

正面

基本仕様はデハ8600と同じですが、連結器横のジャンパ栓パーツが蓋つきに改造されたものとなり、向かって右側の運転台側に取り付けられています。

それに伴いスカートも運転台側に切り欠きがあるタイプになっています。

 

側面

社紋が印刷済み。デハ8700同様過電流表示灯が不足しています。

床下機器は主抵抗器や主制御器が搭載されたM1タイプが取り付けられています。

 

妻面

妻面は配管がモールドで表現され、貫通扉も設置されています。

ドアコックがモールドで表現されていないのはここの部分の金型はデハ8700の物が流用されているためか?

 

屋根

基本的にデハ8700を踏襲していて、運転台側に無線アンテナが追加されています。

 

1編成導入

改造用にと1編成購入しました。

これが入手できるまでは分割編成だったり、赤帯だったり、青帯だったり、伊豆のなつだったりとノーマルの赤帯の編成が手元にない状態でした。

あとは非軽量車体ベースの赤帯編成が手元にあればGOODですね。

行き先類は現行モデルでは付属しない大判ステッカー、車番は8000系シリーズで使用できる車番ステッカー、社紋と女性専用車ステッカーが付属するので大体の物は作れるようになっているのはうれしいですね。