今回は東急線で活躍していた旧6000系です。
パッケージ
東急5200系に続き、骨組みは鉄、外板がステンレスで作られたセミステンレス(スキンステンレス)カーで、4両編成5本の20両しか製造されなかった少数系列車両です。
東洋製の機器を搭載したA編成(6001F)、東芝製の機器を搭載したB編成(6201F)、A編成をもとに量産化したC編成(6003F、6005F、6007F)の3種類の編成存在し、東横線、大井町線、田園都市線、こどもの国線で活躍しました。
後にVVVFインバーター装置の試験車として改造された車両もあります。
商品情報
メーカー推奨パーツ
レビュー
〇渋谷・大井町寄り先頭車 デハ6005
デハ6005
上り方先頭車のデハ6005です。パンタなしの制御電動車となります。
丸みを帯びた特徴的なボディが再現されています。
正面
ヘッドライトは単灯で、標識灯と尾灯はクリアーパーツとなっています。
Hゴムと行先方向幕枠がガラスパーツに塗装されています。車番は運転台上に小さく印刷されています。
ヘッドライトがクリアー無塗装となっているので、枠を銀色に塗ってあげるとカッコよくなりそうですね。
車体各部が丸いので温かみのある車両っていう感じがしますね。車体自体もくの字に曲げられているところも再現されています。
側面
床下機器はMG関係の部品が取り付けられています。
窓サッシは銀色で塗装されています。車番、社紋、乗務員室扉表記が印刷済み。
当時は薄いステンレス外板を使うと強度不足となるのでコルゲーションをつけて製造されていましたが、この形式は客用ドア横にもコルゲートが回っています。
表記類
車番は非常に細かいです。
妻面
妻面にもコルゲートが回っています。
銘版、検査表記、ステップがモールドで表現されています。
屋根
屋根は軸流ファン用の通風機が取り付けられています。結構大きいですね。
無線アンテナ
無線アンテナはユーザー取り付けパーツ。
〇デハ6106
デハ6106
偶数車はパンタ付きの車両となります。
妻面(上り方)
妻面はパンタ配管が追加されていて、幌枠の中を通るようになっています。
側面
床下機器はCP、主抵抗器類が取り付けられています。
妻面(下り方)
下り方は手すりがモールドで表現されています。
屋根
屋根は上り方にパンタグラフが取り付けられ、ヒューズ箱は別パーツとなっています。
パンタ周り
7000系や8000系の非冷房時代はヒューズ箱がパンタを越えて車両中央部寄りに設置されていましたが、6000系は大型の通風器を設置したため妻面側に取り付けとなっています。
車体高さが低いのか、パンタ台も一段高いものを取り付けて高さを稼いでいるようですね。
〇デハ6105
デハ6105
奇数車はパンタなしの車両となります。
妻面(上り方)
上り方の妻面は手すり、銘版、検査表記がモールドで表現されています。
側面
床下機器はMG関係の部品が取り付けられています。
妻面(下り方)
下り方の妻面は手すりのみ。
屋根
通風器間にぽっちがありますが、これは成型上の物なんでしょうか?
〇桜木町・長津田寄り先頭車 デハ6006
デハ6006
桜木町・長津田寄りの先頭車デハ6006です。
正面
表記類はデハ6005と同じ。アンテナが曲がってしまった(汗)
車掌側にはサボ受けがモールド表現されていて、実車はここに急行サボを取り付けて運用しているときもありました。
側面
床下機器はCPや主抵抗器が取り付けられています。1台車1モーター方式の珍しい車両で、通常ならば1軸1モーターで1台車2モーターとなりますが、この台車は1つのモーターで2軸を動かすようになっています。
A編成とB編成でモーターの取り付けの向きが異なり、軸距も少し長さが異なります。
妻面
妻面はデハ6106の上り方と同じ。
屋根
屋根はデハ6106に無線アンテナを加えたものとなります。
数編成導入
日比谷線乗り入れ規格に合わせた扉の配置間隔、両開きドア、正面貫通扉設置、1台車1モーター、東急初の空気ばね台車、日本初の1500Vで高速運転する路線でのVVVFインバーター制御試験車化など、東急の現在の車両規格、技術の礎となった車両です。
日比谷線乗り入れは製造してから3~4年後となるため、この車両が乗り入れるかは別として乗り入れ規格を満たした車両を作っていろいろと検討する必要があるという事で少数が作られ、その結果が反映+進化した7000系が作られました。
最初は1本購入して走らせていましたが、数年たっていろいろとやりたいなと思い増備を開始。
現在は2両編成×2と4両編成×3まで増やしました。先日、日立製試作VVVFパーツを入手したので、組み込んでいきたいと思います。
東洋製はGMのパーツでそれっぽく作ることができましたが、東芝製の試作VVVF装置の資料が少なく、なかなか作れずにいます・・・