今回は豊橋鉄道渥美線で活躍する1800系(菜の花)です。

 

パッケージ

2000年に東急から譲渡された車両(一部は東急→上田電鉄経由)で、3両編成10本が活躍しています。

先頭車のみの編成と、中間車を組み込んだ編成があり、編成ごとに異なるラッピングが施されています。

 

商品情報

・2014年発売。
・一般販売品
・三河田原寄り先頭車モ1807+中間車モ1857+新豊橋寄り先頭車ク2807の3両セット。
・1箱3900円+税
・動力化用台車枠と展示用レールとユーザー取り付けパーツとしてL字無線アンテナ(モ1807とク2807で使用)が付属。
豊橋鉄道1800系Cセットとして1807Fの菜の花ラッピング車が製品化されました。
同時にBセットとしてはまぼう号が製品化されました。
メーカー推奨パーツ
・動力ユニット 18m級A TM-06R
・走行化パーツ TT-03R
・パンタグラフ TOMIX 0238 PG16
レビュー
〇三河田原寄り先頭車モ1807
 
モ1807
三河田原寄り先頭車のモ1807です。東洋車がベースとなっています。元・東急デハ7251で、東洋車トップナンバー車両となります。
冷房化後に譲渡されているので屋根上は分散型冷房装置とランボードが取り付けられています。
渥美線カラフルトレインとして運行され、黄色ベースの菜の花ラッピングをまとい、活躍しています。各編成で色と模様が異なります。

 

正面
正面です。ロゴ、車番、三河田原の行き先表示、HMが印刷されています。
東急時代はステンレス無塗装や赤帯が引かれただけでしたが、豊橋鉄道に来てからは車体の半分から下が編成ごとに異なるカラーでラッピングされていました。
近年このような配色となり、顔が白く、窓周りが黒、下半分が編成ごとのカラーでラッピングされるようになりました。
ライトユニットは貫通扉と一体となっており、一緒に取り外すことができます。レンズパーツは窓ガラスと一体でクリアーパーツとなっています。
芸が細かく、ステップやアンチクライマーの下が銀色に塗られています。
 
側面
側面です。側面はドアや窓周りにラッピングが施されております。
東急時代に電動式の側面方向幕の設置改造が行われていて、譲渡されてからも使用されていますので、三河田原の表示が印刷されています。
車外スピーカとかだと印刷表現されがちですが…製品化の際にちゃんと金型を起こして作ってくれました。床下機器はCP、蓄電池、断流器箱、抵抗器、MGが取り付けられています。
 
ラッピング
ドアは黄色、窓周りは黒、窓の上下に細い黄色の帯、運転台後方とに妻面側の扉脇にも菜の花が、車番と社名も印刷されています。
車番プレートがモールドで表現されていますが、実車ではプレートは設置されていません。
乗務員扉窓ガラスにも乗務員室と印刷されています。
ダイヤモンドカットとよばれるくの字に折り曲げられているこの横顔、カッコいいですね。
 
妻面
妻面は連結相手が中間車となるので製品化された他の2種と違い、幅広の貫通路のままとなっています。
配管や銘版類がモールドで表現され、検査表記が印刷されています。
 
無線アンテナ

モ2807は東急時代の逆L字型アンテナが取り付けられています。

 

屋根

屋根はクーラー、ランボード、ヒューズ箱が別パーツとなっています。

7200系シリーズはランボードが長いのでゆがみやすいですね。

 

〇中間車モ1857

モ1857

編成によって中間車が先頭車から改造されたモ1810形ではなく、元から中間車として製造されたモ1850形を組み込むものがあり、この組み合わせ方は東急時代でも行われていました。

東急時代はデハ7200形-クハ7500形というMT比1:1を基本とし、2~4本つないだり、デハ7200形をさらに組み込んでMT比2:1以上にすることが行われており、その中で数両ですが純粋な中間車としてデハ7300(7400)形が製造されました。

菜の花編成はこの中間車を組み込んだ編成となっており、鉄コレでもちゃんと製品化してくれてうれしいですね。

 

妻面(新豊橋寄り)

新豊橋寄りは手すりとドアコックがモールドで表現されていて、検査表記が印刷されています。

 

側面

側面です。ラッピングの配置は先頭車とほぼ同じ。床下機器も同じものが使用されています。
この車両も東急時代に側面方向幕の設置改造が行われており、三河田原が印刷済みとなります。
弱冷房車表記が印刷されています。
 
妻面

妻面はドアコック、ステップ、配管、銘版類がモールドで表現され、検査表記や車体表記が印刷されています。

 

屋根

屋根上機器の配置はモ1800形と同じ感じですね。

 

〇三河田原寄り先頭車ク2807

ク2807

三河田原寄りの先頭車ク2807です。元・クハ7554です。

 

正面

表記類は車番以外はモ1807と同じ。

 

側面

側面の表記類の印刷はモ1807と同じ。側面方向幕が設置されなかったため、製品でも方向幕なしで製品化されています。

床下機器類はSIVが取り付けられています。

 

無線アンテナ

ク2807には名鉄形の独特な形状のアンテナが取り付けられています。

 

妻面

妻面はドアコック、ステップ、銘版類がモールドで表現され、検査表記や車体表記が印刷されています。

 

屋根

屋根はランボード、クーラー別パーツとなっています。

 

1編成導入

豊橋鉄道拡充・・・ではなく、東急7600系7603Fにしたくて購入しました。すでに改造を終えてUPしています。

側面方向幕がついている車両+中間車つきだったので7603Fに改造するにはもってこいの製品です。

中間車も製品化されたときに東急時代のバリエーション展開ができると期待していましたが、7200系列で側面方向幕ありの車両が少ないので選択肢が絞られてしまうのでちょっと厄介なポイントでした。