今回は東急各線で活躍していた戦前型の通勤型電車、3450形です。

 

パッケージ

2020年の電車市場限定の東急電車は根強い人気のあるデハ3450形となりました。

川崎車両製、日本車両製とメーカーが2種類あり、さらに両運転台と片運転台とバリエーションが多いです。

今回はAセットという事で川崎車両製の片運転台車両が2両と日本車両製の両運転台車両1両の3両セットとなります。

商品情報

・電車市場限定品

・2020年2月発売

・1箱3両セット(川車・片運デハ3450×2+日車・両運デハ3450×1)

・1箱6000円

・動力化台車枠付属(U型イコライザ台車と弓型台車が1両分ずつ付属)

メーカー推奨パーツ

・動力ユニット TM-05R(17m級A)

・走行パーツ TT-04R

・パンタグラフ TOMIX 0238 PG16

レビュー

〇デハ3450(川崎車両・片運転台)

デハ3450

川崎車両製の片運転台のデハ3450です。登場当初は片隅式運転台の両運転台車でした。後年全室運転台化され、片運転台化されました。

ボディはライトグリーンとなっています。

 

正面

正面は前照灯は本体が黒く塗装され、ライト部分は銀色で塗装。

尾灯はクリアーパーツではなく赤色で塗装されています。窓枠は銀色で塗装済み。

貫通扉が一段へこんでいるタイプで幌枠なしのタイプとなります。

ウインドウシル・ヘッダー、パンタ配管、ステップがモールドで表現されています。

 

側面

側面です。全周にわたりウインドウシル・ヘッダーがあり、窓サッシは銀色で塗装、ドア窓のHゴムは黒で塗装されています。

床下機器は主制御器や抵抗器が搭載されています。台車は弓型台車になっています。

 

表記類

社紋は東急マークとなり、乗務員室扉表記とともに印刷済みです。

乗務員室扉の取っ手も銀色に塗られていて細かいですね。

 

妻面

妻面は窓サッシが塗装され、貫通幌枠、ステップ類がモールド表現されています。

室内は緑色のパーツとなっています。

 

屋根

屋根は運転台側にパンタグラフが付き、そこから妻面にかけてランボードがあります。

ガーラントベンチレーターと避雷器もつき、屋根布押さえもモールドで表現されていて細かいですね。

GMキットではない表現が施されていてGOODですね。

 

パンタ周り

パンタ周りです。

 

〇デハ3450(川崎車両・片運転台)

デハ3450

2両目のデハ3450です。片運転台ですが、こちらは運転台側の貫通扉に幌パーツが取り付けられていて、製品での編成では中間車に組み込まれます。

 

正面

基本的な部分は一緒ですが、幌が付くだけでまた印象が変わりますね。

ごつさが増したような感じがします。幌は灰色で塗装され、車体と設置する面は車体色で塗装されています。

 

側面

側面の仕様は同じ。

 

妻面

妻面の仕様も同じ。

 

屋根

屋根の仕様も同じ。

 

幌は支えの部品もモールドで細かく表現されています。結構いい出来でカッコいいですね。

 

〇デハ3450(日本車両・両運転台)

デハ3450

両運転台のデハ3450です。日車で作られた車両で川車製より屋根のRが深い車両です。

こちらは車両の増結や検査時の組み替え、牽引車などでも活躍していました。国鉄からマヤを借り入れて検測する際にデハ3450と3499を両端につないで活躍していたのは有名な話。

 

正面

製品の編成で連結面になるのでこちらはアーノルドカプラーになっています。

屋根のRが深く、車体自体も少し三面折のようになっているのが特徴。車体裾部には黒く塗装されたアンチクライマーがついています。1両ごとに違いがある車両ですね。

 

側面

側面です。屋根のドア上には水切りもついています。

両運転台車両には何か惹かれるものがありますね。台車はU型イコライザが付属。

 

正面

こちらは編成の外側になる方の運転台ですので連結器はダミーカプラー。

こちらは非貫通型です。各運転台には車番、運行番号、行先方向幕ステッカーが付属しています。

 

屋根

非貫通運転台側には予備パンタ台が表現されています。

初期に登場した10両(川車も含む)はパンタグラフが2基搭載できるように作られており、パンタグラフの故障が多発した場合は予備パンタ台にもパンタグラフを搭載して運用をすることが考えられていたようです。

 

予備パンタ台

予備パンタ部にはパンタ取り付け台、その部分だけ小さいハーフガーラントベンチレーター、2重に取り付けられているランボードが再現されていて結構カッコいいですね。

 

2箱購入

2箱購入し、両運転台のデハ3450は1両、塗装が不漁だったものを外して5両で1編成としました。

編成にはバリエーションが豊富で調べると深そうだったのでやめました。

会場でBセットの製品化予告がされ、そちらには日車性の片運転台+川車製の片運転台+川車製の両運転台の3両セットという事で、これらを組み合わせることでさらに編成のバリエーションを増やすことができますね。余計沼ですね(笑)。

アーノルドカプラーのままではいまいちだったのでBMTN化しようとしましたがスペース的にきつく、動力化+BMTNは無理でしたので、台車にKATOの自連タイプのカプラーを真鍮線で結ぶやり方で連結面側の台車はカプラー交換を行いました。

車番はステッカーだとあまりカッコよくないので、インレタにした方がいいかもしれませんね。

出来は素晴らしいので買えてよかったです。これで手持ちのGMキットで緑色の3450形が完成することがなくなってしまった…

電バス限定品とかで両運転台から復元したモハ510形が出ないですかね?