今回は国鉄時代の新性能配給電車として活躍した後、大船工場で入替車として使われていたクモル145・クル144の大船工場入替車です。

パッケージ
通常の紺色+黄帯のクモル・クルと同時発売され、大船工場入替車おなじみの改造が施されたボディを新規金型にて再現しています。
商品情報
・2018年6月発売
・クモル145+クル144(どちらも車番不明)の2両セット
・1箱3000円+税
・ユーザー取り付けパーツとしてATCアンテナ、信号炎管が付属
・動力化台車枠は付属しない
メーカー推奨パーツ
・動力ユニット TM-24 17m級A2(適合するDT20台車枠はこれに付属している)
・走行化パーツ TT-03R
・パンタグラフ TOMIX 0230 PS16Pパンタグラフ
※走行するレイアウトによっては2両とも動力ユニットを搭載したほうがいいそうです。
レビュー
〇クモル145

クモル145
車体形状は101系・103系をベースにし、大型の部品も運べるように車体後方はトラックのような無蓋室となっています。
現役時代は老朽化や性能面で対応しきれなくなってきた旧型車両の配給車を置き換え、首都圏や関西圏で活躍しましたが引退。
廃車がすすむ中、この編成は大船工場の入替車として活躍することになりました。
色はウグイス色に車体全周にまとう黄帯が特徴的。

正面
正面は尾灯の横に新たに前照灯(作業灯)が増設されました。これはクリアーパーツではなく塗装されています。
前照灯、尾灯はクリアーパーツで運行番号、行き先表示は白幕。窓や表示器周りのHゴムは塗装。ワイパーも銀色で塗装されています。
連結器上の白いマークも塗装済み。室内表現パーツも組み込まれています。


側面
運転台側の一部を除いてトラックのような屋根のない車体となっています。帯は荷台部分のあおり扉の下を回るようになっています。床下機器は主制御器やCPなどがついています。


アップ
窓サッシ、Hゴム、くつずりは塗装済み。荷台部分のあおり扉も深めのモールドで表現されています。

連結面
連結面は銘版がモールドで表現されています。

妻面
有蓋室から荷台へは貫通引き戸が設置されていて、Hゴムの塗装も行われています。
屋根に上がるためのはしご、屋根上からの配管が表現されています。

ユーザー取り付けパーツ
ユーザー取り付けパーツとしてATCアンテナと信号炎管が付属。

屋根
屋根はクモル・クルともに同じ作りです。クルは入替などで架線のない建屋内に押し込んだりするときにも電気を供給できるように取り付けられましたが、車両間のジャンパ栓の容量の問題で短い間しか使えないそうです。

荷台部分(クモル145)
クモルとクルを見分けるポイントの一つとして、荷台のモーター点検蓋で判別することもできます。点検蓋がついているものがクモルで、ついていないものがクル。

荷台部分(クル144)
クルには点検蓋なし。
〇クル144

クル144
クモル145とユニットを組むクル144です。改造前の101系の時代はMM'ユニットを組んでいましたが、改造時にクモル145の1M化が施されたため、こちらは制御車となりました。
先述の通り、元々入替用にも使えるようにパンタグラフが搭載されています。


側面
側面です。
床下機器は細かいものがついています。

連結面
クモル145と同様。

妻面
妻面も同様ですね。

1編成導入
以前20弾で通常タイプ(紺色)の方は入手していたので、今回は大船工場入替車の方のみ購入しました。
101系や103系の入替車があったことはよくネットでも見て知っていましたが、クモルの記事はあまり見たことがなく、興味があったので今回購入しました。
前照灯が追加されたことと塗装以外に変化は特になさそうですね。
今度何か引っ張らせてみましょう。