今回はKATOから製品化された381系のゆったりやくも色です。

パッケージ
製品情報
・2018年発売
・製品番号10-1451
・クロ380-7+モハ380-74+モハ381-74+モハ380-298+モハ381-68(M)+クハ381-142の6両セット。
・KATO独自の振り子機能搭載
・連結面はボディーマウントタイプのカプラー(フックなし)を搭載
・1箱18200円+税
他車から国鉄色ややくも色、くろしお色など製品化されていますが、ゆったりやくも色が製品化されたのは初めてです。
レビュー
・出雲市寄り先頭車クロ380-7(1号車)

クロ380-7
出雲市寄り先頭車のクロ380-7です。製品ではパノラマ車が組み込まれている編成がモデルとなっています。
サロ380から改造され、スーパーくろしお用とスーパーやくも用に全部で7両が改造されました。

正面
正面です。スカートのジャンパ栓部分が切りかかれ、連結器にはカバーがされています。
愛称表示器にはLやくもが印刷済みとなっています。窓が非常に大きくなっています。


側面
側面です。側面窓ガラスは一回り大きくなっていて、展望がよくなっています。
ピンク色の帯は光の当たり方によって赤みがかった色に見えるときもありますね。
塗装はとてもきれいです。



側面表記
車端表記やATS表記、車番、G車マーク、JRロゴが印刷済み。ひげ上になっている帯の塗装もバッチリ。
細い緑の帯もまっすぐ塗装されております。

パノラマ部
流線型の車体形状がよく再現されていると思います。
内装色は赤系統の色となっています。窓がとても大きいので、運転士の人形を配置したらよく見えていいかもしれませんね。

妻面
ジャンパ栓、ルーバーがモールド表現され、幌パーツも取り付けられています。

屋根
屋根は無線アンテナ、信号炎管、ステップがモールドで表現され、別パーツで通風器が取り付けられています。
低重心化を図るためにクーラーが床下に取り付けられているため、屋根は非常にすっきりしています。
・パンタあり中間車モハ380-74(2号車)

モハ380-74
2号車になるパンタグラフ搭載車モハ380-74です。
モハ380、381は編成に各2両ずつ組み込まれています。


側面
客用扉がある方が岡山寄りとなります。床下機器はCPなどの補器類が取り付けられています。
表記類はゆったりやくもロゴ、車番、車端表記が印刷済み。
出雲市寄りの車端部の塗装が回りきっていないところもありました。

ゆったりやくもロゴ
ロゴが細かく印刷されています。車端部床下にはトイレタンクが取り付けられています。

妻面(出雲市寄り)
出雲市寄りの妻面です。配管、ルーバー、ジャンパ栓、銘版がモールドで表現されています。
貫通扉は窓が小さいものとなっています。

妻面(岡山寄り)
岡山寄りの妻面は貫通扉の窓が大きいものとなっています。

屋根
パンタグラフはホーンが1本タイプの物が2基取り付けられています。
配管はモールドで、避雷器と通風器は別パーツで取り付けられています。


パンタ部アップ
パンタ部のアップです。
・パンタなし中間車モハ381-74(3号車)

モハ381-74
3号車のモハ381-74です。パンタグラフがない分余計にすっきりした車体となっています。


側面
座席確保のため、トイレが省略されている車両なので客用扉が妻面よりになっています。
行き先表示器は車端から客室側上部に設置されています。床下機器は主制御器、抵抗器などの主回路機器が取り付けられています。
車番、車端表記が印刷されています。

屋根
通風器が取り付けられているのみとなっています。

妻面(出雲市寄り)
出雲市寄り妻面です。

妻面(岡山寄り)
岡山寄り妻面です。
・パンタあり中間車モハ380-268

モハ380-268
パンタグラフ搭載車モハ380-268です。この車両はゆったりやくも化(リニューアル改造工事)が行われた際、洋式トイレの女性専用化、男性小用トイレ、喫煙ルームの設置(現在は使用中止)が行われたため、200番台となりました。


側面
側面です。客室側に喫煙ルームが設置されたため、喫煙ルームと客室部に仕切りが設置されたため、客用扉横の窓が小窓になりました。

小窓部
縦長の小さい窓になりました。側面表示器は客室側上部に設置されています。
また、喫煙ルーム設置に伴い屋根に強制排気装置が取り付けられました。

パンタ部
排気装置は2基取り付けられています。

屋根
強制排気装置が付いた以外は変わりは無し。
・パンタなし中間車モハ381-68(5号車・動力車)

モハ381-68
パンタなし中間車のモハ381-68です。この車両に動力が搭載されています。


側面
側面です。
・岡山寄り先頭車クハ381-142(6号車)

クハ381-142
岡山寄り先頭車のクハ381-142です。

正面
正面です。HMはやくもが印刷され、HM回転機能も搭載されています。
特急マーク、手すりがメッキ調の塗装が施されています。
窓枠、ライト枠が銀色で細かく塗装されていて、正面の白とピンクの細い塗り分けもきれいに塗装されています。連結器はカバー付きです。


側面
側面です。ロゴ、JRロゴ、車端表記、ATS表記、車番が印刷済み。

屋根
屋根です。信号炎管、無線アンテナがモールドで表現され、運転台背面、通風機は別パーツで取り付けられています。

運転台部分アップ
運転台部分も作りこまれています。運転台窓後部や窓下のピンク塗装もきれいで、丸みを帯びた形状も美しくていいですね。


ライト点灯
ヘッドライト・テールライトの点灯です。愛称表示器・HMはどちらの向きでも点灯します。
クロ380のヘッドライトの光漏れ(写真上)がちょっと気になりますかね?

1編成導入
過去に乗車したこともあり、製品化されたのはとてもうれしいです。
パノラマ車込みの6両編成で、閑散期の4両編成にするときは2号車と3号車を抜き取ることで表現することができます。
他にクモハやサロが組み込まれた編成も出ているので、どこかで製品化されないかな~と期待しているところです。
形状、塗装ともに良好で、とてもいい製品だと思います。人形を載せるなら室内灯も組み込んでやりたいですね~。