今回は京阪旧3000系特急車 引退記念特別バージョンを用いて、富山地鉄10030形を製作しました。

パッケージ
会社限定品。2013年発売。先頭車2両と中間車1両とDD車1両の4両セット。1箱2200円。SHGシャーシ採用。
京阪旧3000系が2013年に引退することを記念して販売されました。
今までのセット(2008年発売の3000系更新前、8000系30番台)と違い、今回は京阪クラシックバージョン、おまけパーツで京阪時代以外に譲渡後に改造された富山地方鉄道と大井川鐵道仕様の前面板と台車も含まれているので、その2社の譲渡後も作れるようになっています。
まずは先頭車

使用部品
使用部品です。譲渡後も作れるようになっているのでパーツ数が多め。
屋根は2種類、前面板は3種類、妻板は2種類、台車は3種類付属。

屋根
屋根は上がパンタなし(京阪・出町柳寄りTc車、大井川・千頭寄りクハ、富山地鉄・立山寄りモハで使用)で、下がパンタあり(京阪・淀屋橋寄りMc車、大井川・金谷寄りモハ、富山地鉄・電鉄富山寄りモハで使用)の2種類が付属。
クーラーのファン部分が細かく、メッシュ越しにファンが見えるようになっています。

妻板
妻板です。左が配管あり(パンタあり屋根車両で使用)で右が配管なし手すりあり(パンタなし車両で使用)の2種類が付属。

前面板
前面板は左から京阪、大井川、富山地鉄と3バージョン付属します。
京阪は幌枠、ワイパーが2本でHM部は鳩マークのくぼみがあります。
大井川は幌枠がなく、ワイパーは銀色で1本となっています。HM部は行先方向板と同じ形のものがついています。
富山地鉄は正面から見て左上に無線装置、ライトユニット下部にステップの追加、貫通扉部分にワイパーが増設されています。京阪と同じく鳩マークのくぼみがあります。

スカートと台車
台車は先頭車には3バリエーション付属し、上からKS132(京阪)でDT32(富山地鉄)、営団タイプ(大井川)が付属します。
京阪と譲渡先の富山地鉄、大井川の2社は線路の幅が異なるため、譲渡にあたって台車の交換が行われました。
そのため、この製品にはそれが再現できるようそれぞれ付属。

完成したパンタあり先頭車
完成したパンタあり先頭車モハ10033です。この車両は車体下部が京阪時代と同じカラーとなっています。

完成したパンタなし先頭車
完成したパンタなし先頭車モハ10034です。

正面
正面です。京阪の鳩マークを貼り付け。行先方向幕は前面板の裏側からうまく貼り付け。
車番は見えにくいですが運転台側の窓下に貼り付け。


側面
側面は車番と社紋を貼り付け。車体の塗り分け部が重なっているのか、うっすらと帯状のものが見えています。
次はDD車

使用部品
DD車使用部品です。部品構成は211系やE231系などのDDサロと同じ。
妻板は尾灯付きとなしの2種類が付属。

台車レリーフ
FS381台車が付属します。富山地鉄譲渡後のサハ31で使用する場合はTR69を用意するといいそうです。
走らせるときはいつものKATO台車に交換するんで問題なし。

完成したDD車
完成したDD車サハ31です。


側面
側面です。211系やE231系のDDサロと似た形ですが、京阪旧3000系に合わせて作られた新規品です。
時代絵巻ステッカーを貼り付けます。

3両編成で製作
3両編成1本を製作しました。DD車を挟んだダブルデッカーエキスプレスとしています。
なお、今回余った中間車1両はそのうちの京阪旧3000系を増備したときに転用しようと思います。
富山地鉄のBトレはこの製品しか出ていないので、オリジナルの14760形とか、14720形、元東急8590系の17480形、元西武5000系の16010形とか、バリエーションが増えるといいですね。
製品としてはこの製品と2008年発売の3000系を組み合わせることで編成にすることもできます。
結構つくりもよく、細かく作られていていいかな~と思います。