DAN FOGELBERG  「THE WILD PLACES」      1990
 
 『愛と自然、永遠なるものの美しさ・・・。
アメリカを代表する孤高のシンガー・ソングライター、
ダン・フォーゲルバーグの約3年振り、
通算12作目にあたる '90年最新作。』
 
 
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 70年代初頭にはイーグルズやジャクスン・ブラウンらと
親交をもちながら
彼らがコマーシャルな存在になるのを横目で眺めながら
LAのビジネス環境からロッキー山中に隠匿したという仙人のようなヒト。
 
 本作収録の11曲のうち、カヴァーが2曲。
カスケーズの63年の大ヒット曲「悲しき雨音」と
ブルース・コバーンの「ラヴァーズ・イン・ア・デンジャラス・タイム」。
 
 オリジナルで素晴らしいのは、いわば彼のルーツを唄ったような
「Forefathers」、スカンジナビアからの移民であった祖父と母、
母はアメリカで結婚し3人の男児を産みました。
「ひとりは法律家となり、ひとりは画家になった。
そしてひとりは今、ここに座ってこの歌を唄っている寂しい男となった。」
 
 そしてカスケーズの名曲「悲しき雨音」、ソウルっぽいアレンジで
ゆったりと唄い上げ、最後にビートルズの「Rain」を挿入しながら
AOR的な作品に仕上げています。