DIXIE CHICKS  「TAKING THE LONG WAY」      2006
 
 『伝えたいことがあるアーティストは強い。
あの事件によって、3人はより成長した。
全米で社会現象を巻き起こしてから3年、
心境を初めて、このアルバムで語る。』
 
 
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 イラク侵攻を進める当時のブッシュ政権に対し、
「ブッシュ大統領が私達と同じテキサス州出身で恥ずかしい」
とステージ上で口にしたことに端を発し、
南部や中西部の保守的なファン達からもバッシングされちゃいました。
そんな事にもめげず、「自分達は信念を崩さない」と唄うチックスの
勇気ある行動がファンの心を再び揺さぶった...
という美談めいたハナシ、いかにもアメリカらしいですね。
 
 たしかに「Not Ready To Make Nice」には
そのあたりの意気込みみたいのが感じられ、
一層逞しくなったような感さえあります。
 
 そんなポリティカルな姿勢はこっちに置いといて、
「Bitter End」のようなカントリー・ワルツ、
ケブ・モと共作のブルージーな「I Hope」、
特にこの「I Hope」はゴスペル風のコーラスが効いてるし、
後半のジョン・メイヤーのギターは、かなりB.B.を意識してるみたいで
面白いわ。