DONALD FAGEN  「SUNKEN CONDOS」       2012
 
 前作「モーフ・ザ・キャット」からもう6年なんですよね。
「SUNKEN CONDOS」という意味不明なタイトル、
調べてみると「コンドス」は「コンドミニアム」、
つまり「沈んでしまったマンション」、ますます混乱(笑)
 
 
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 たしかにジャケを開くと、水没した部屋に女性が。
 
 なぜかダンやフェイゲンのソロを聴く度に、心地良い快感を得るのです。(笑)
一筋縄ではいかない音作りや雰囲気...。
最初はちょっと戸惑っちゃうんだけど、聴けば聴くほど快感に。
 
 そんな中で意外だったのが「Weather In My Head」、
マジメにマイナー・ブルーズを展開しちゃってます。
歌詞に出てくる「Mr.Gore」はクリントン政権のゴア副大統領のこと?
そう言えばゴア氏は地球温暖化に警鐘を鳴らしてたけど、
温暖化が進み、海面がどんどん上昇し、マンションが沈んじゃった?
 
 そしてもう一つ意外だったのが「Out Of The Ghetto」、
なんでもアイザック・ヘイズのカヴァーらしいんだけど
どうも曲の並びから言うと、ちょっと違和感あるんですよ。
でも最後の控えめなヴァイオリンがなお一層意外性を感じさせます。
 
 あと、「Planet D'rhonda」でギター弾いてるカート・ローゼンウィンケル、
まったくノー・マークでした。70年生れのジャズ・ギタリストらしいんだけど、
間奏のソロ、今までのフェイゲンの作品にはないジャジーなギターです。
 
 買ってからもう何十回も聴いたけど、とにかく聴けば聴くほど味が出る
「スルメ」のようなアルバムですよ。