LINDA RONSTADT 
「CRY LIKE A RAINSTORM」      1989
 
 正式には LINDA RONSTADT featuring AARON NEVILLE、
タイトルも「CRY LIKE A RAINSTORM, HOWL LIKE THE WIND」となります。
全12曲中、4曲にアーロン・ネヴィルがヴォーカルで参加してます。
 
 
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 80年代のリンダと言えば、ネルスン・リドルとつるんだスタンダード3部作や
ドリー・パートンやエミルゥ・ハリスらとのカントリー・アルバムといった印象が
強いのですが、どっこい、80年代末にはこのようなポップ・アルバムも
リリースしちゃってるんですよね。それもアーロン・ネヴィルとデュエットしたり。
 
 実はワタシ的にはこのアーロン・ネヴィルのフニャフニャした唱法は
どうしても好きになれないのですが、アルバムで取り上げているのが
ジミー・ウェブだったり、エリック・カッズ、カーラ・ボノフ、
ポール・キャラックなどの作品で、おまけにアイザック・ヘイズの
「When Something Is Wrong With My Baby」なんかもやってくれて、
かなりご機嫌な選曲なんですよ。
 
 「ウ~」だけで存在感を示す「Adios」でのブライアン・ウィルスンも凄いし、
Oakland Interfaith Gospel Choir というゴスペル隊が加わった
タイトル曲や「So Right, So Wrong」あたりのスケールの大きさにも圧倒されます。
そして「When Something Is Wrong With My Baby」、この曲すごく好きなんだけど、
アーロンじゃなくても良かったな。例えばジョン・ハイアットとか...。
でもタワー・オブ・パワーやマイケル・ランドゥらが上手く盛り上げてくれてますよ。