よく「無人島へ持って行くアルバム」とかっていう例えがありますが、
「電気も通ってない無人島で、どうやってレコード聴くんだよぉ!」的な
非現実的な発想ではなく、誰もがいづれ訪れる死期に際して
「棺おけに入れて欲しいアルバム」・・・これも棺おけと共に燃やされてしまう、
「あの世に持って行くアルバム」・・・持って行くというだけの満足感でしかなく、
実際、あの世で聴けるわけでなし。
それでは「葬儀で流して欲しいアルバム」とか
「死期が近づいた時に枕元で聴きたいアルバム」とか、
「電気も通ってない無人島で、どうやってレコード聴くんだよぉ!」的な
非現実的な発想ではなく、誰もがいづれ訪れる死期に際して
「棺おけに入れて欲しいアルバム」・・・これも棺おけと共に燃やされてしまう、
「あの世に持って行くアルバム」・・・持って行くというだけの満足感でしかなく、
実際、あの世で聴けるわけでなし。
それでは「葬儀で流して欲しいアルバム」とか
「死期が近づいた時に枕元で聴きたいアルバム」とか、
いろんなこじつけを考えますが、
ここは素直に「あの世へ持って行くアルバム」ということで...。(笑)
ここは素直に「あの世へ持って行くアルバム」ということで...。(笑)
なお、アルバム・タイトルの前の番号は好きな順番とか、優先順位とかは関係なく、
ランダムに載せて行きたいと思います。
ランダムに載せて行きたいと思います。
TEMPEST 「TEMPEST」 1973
『コラシアムのジョン・ハイズマンがアラン・ホールズワースと結成したテンペスト。
'73年発表の衝撃のデビュー・アルバム!!』
'73年発表の衝撃のデビュー・アルバム!!』

さて、このテンペストというバンドを知ったのは
大学生の頃(75年か76年あたり?)よく聴いてたラジオ番組で、
ラジオ関東(だったと思う)の「BBC in LONDON」で、
テンペストのライヴ音源を聴いたのが始まりです。
小清水勇氏と和田誠氏がBBCの音源を紹介する番組で、
ZEPやYES、ピンク・フロイドなどの超大物バンドから
アトミック・ルースターやダリル・ウェイ&ウルフ、テンペストなどの
「通好み」のバンドまで紹介しちゃってました。
この音源はずっとブートで存在してたのですが、数年前に
テンペストの「1st」と「2nd」とBBC音源の「3in2」で
「UNDER THE BLOSSOM」というタイトルで公式にリリースされてます。
このライヴ音源は「1st」から「2nd」への過渡期のライヴで
ギタリストもアラン・ホールズワースからオリー・ハルソールへ交代する頃の
2人のギタリストがジョイントしてる、というちょっと贅沢なモノでした。
そんなテンペストの「1st」アルバム、リーダーはドラムスのジョン・ハイズマン、
元々、グラハム・ボンドやジョージィ・フェイム、ジョン・メイオールあたりの
ブルーズ&ジャズ環境で腕を磨き、あの伝説のバンド、コロシアムを結成しました。
そのコロシアムを解散し、アラン・ホールズワース(g)、ポール・ウィリアムズ(vo)、
元々、グラハム・ボンドやジョージィ・フェイム、ジョン・メイオールあたりの
ブルーズ&ジャズ環境で腕を磨き、あの伝説のバンド、コロシアムを結成しました。
そのコロシアムを解散し、アラン・ホールズワース(g)、ポール・ウィリアムズ(vo)、
マーク・クラーク(b)を誘い結成したのがこのテンペストです。
次の「2nd」ではギターがオリー・ハルソールに交替し、
ロック色がかなり強まります。(というかジャズ色が薄まる)
ハイズマンは2ndの「眩暈」を出してテンペスト解散、
若き日のゲイリー・ムーアを誘いコロシアムⅡを結成。
ドラマーがリーダーのバンドだからどれも音は申し分なし。
ロック色がかなり強まります。(というかジャズ色が薄まる)
ハイズマンは2ndの「眩暈」を出してテンペスト解散、
若き日のゲイリー・ムーアを誘いコロシアムⅡを結成。
ドラマーがリーダーのバンドだからどれも音は申し分なし。
コロシアムの頃から知的でパワフルなドラミングのハイズマン、
超絶技巧のホールズワースが組んだんだから悪いはずないでしょう。(笑)
ちょっと暑苦しいけど力強いヴォーカルのポール・ウィリアムズ、
このヒト、「Old Fashioned Love Song」のポールではありません。(笑)
後にジューシー・ルーシーを結成するポール・ウィリアムズです。
ジューシー・ルーシーではブリティッシュ・ロックというよりは
逆にアメリカン・テイストな選曲で、オールマンズの「Midnight Rider」なんかも
カヴァーしてたなぁ。そういえば、そこのギタリストは
グレン・キャンベルていう、これまた同姓同名でしたよ。(笑)
超絶技巧のホールズワースが組んだんだから悪いはずないでしょう。(笑)
ちょっと暑苦しいけど力強いヴォーカルのポール・ウィリアムズ、
このヒト、「Old Fashioned Love Song」のポールではありません。(笑)
後にジューシー・ルーシーを結成するポール・ウィリアムズです。
ジューシー・ルーシーではブリティッシュ・ロックというよりは
逆にアメリカン・テイストな選曲で、オールマンズの「Midnight Rider」なんかも
カヴァーしてたなぁ。そういえば、そこのギタリストは
グレン・キャンベルていう、これまた同姓同名でしたよ。(笑)
さてギリシャ神話に登場する(らしい)妖女ゴルゴン、
何でもその顔を見た男は石の塊に変えられてしまう...という
いかにもヨーロピアンな題材をモチーフにハードなロックを展開する「Gorgon」、
「Foyer's Of Fun」ではアランの正確無比な早弾きが聴けます。
メロディアスなイントロに導かれギターとベースのユニゾン・リフが特徴の
「Up And On」は一番好きなトラックで、ちょっとジャジーなギター・ソロがいい!
ホント、ホールズワースは音の選び方といい、上手いギタリストですよ。
でも彼がやりたかったことはテンペストのようなハード・ロックじゃなく
もっとジャジーなモノだったんじゃないかな。
ジェフ・ベックみたいなファースト・ソロ・アルバムを経て
だんだん独自の音世界を築き上げるホールズワース、
ゴードン・ベックとつるんだアコースティック物もいいですよ。
何でもその顔を見た男は石の塊に変えられてしまう...という
いかにもヨーロピアンな題材をモチーフにハードなロックを展開する「Gorgon」、
「Foyer's Of Fun」ではアランの正確無比な早弾きが聴けます。
メロディアスなイントロに導かれギターとベースのユニゾン・リフが特徴の
「Up And On」は一番好きなトラックで、ちょっとジャジーなギター・ソロがいい!
ホント、ホールズワースは音の選び方といい、上手いギタリストですよ。
でも彼がやりたかったことはテンペストのようなハード・ロックじゃなく
もっとジャジーなモノだったんじゃないかな。
ジェフ・ベックみたいなファースト・ソロ・アルバムを経て
だんだん独自の音世界を築き上げるホールズワース、
ゴードン・ベックとつるんだアコースティック物もいいですよ。
後半の「Strangeher」「Upon Tomorrow」あたりも
カッコよく、美しく、そしてハードで...
まさにホールズワースの様式美みたいなものを感じさせるアルバムでした。
カッコよく、美しく、そしてハードで...
まさにホールズワースの様式美みたいなものを感じさせるアルバムでした。
さて次回の「あの世へ持って行くアルバム」は
「HUNGRY CHUCK」を予定しています。
いつになることやら...。(笑)