BERT JANSCH  「THE ORNAMENT TREE」 
1990
 
 バートにとって久々のトラッド集ではないでしょうか。
 
 
イメージ 1
 
 
 
 ペンタングルの頃と比べると、だいぶカドがとれて丸くなりつつあるバート、
ティン・ホイッスルやフィドル、アコーディオンなども得て、
ちょっとジョン・レンボーン・グループのようなサウンドも覗えます。
 
 ファンにとって嬉しいのは、73年のアルバム「MOONSHINE」でやってた
「The January Man」の再演でしょう。
73年のヴァージョンは、唄いながら弾くギターがスリリングだったのですが、
この90年ヴァージョンは比較的おとなし目の弾き語りで、
平凡な男の一年を唄ったカレンダー・ソングにはこれもいいかな、て感じ。
なんせ、若い頃のバートには「平凡な男の一年」だったのが、
歳を重ねるに連れ、「平凡な男の一生」になるのですから、
伴奏もシンプルなほうが歳を重ねたバートには充分説得力があるかも。