MILES DAVIS  「FILLES DE KILIMANJARO」
1968
 
 67年の「WATER BABIES」からキーボードにH.ハンコック&C.コリア、
ベースにR.カーター&D.ホランドの各2名ずつを擁し、
そのスタイルをこの「キリマン娘」も受け継いでいます。
 
 
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 「Frelon Brun」と「Mademoiselle  Mabry」で、あえてコリア&ホランドを
起用してますが、逆にこの両名が新鮮です。
前者ではコリアがエレピの他にアコピも弾いており、
ホランドのベースと共にファンキーさを打ち出しています。
また後者ではかなりアーシー&ブルージーな展開で、
不気味なほどに静かな空間にトニーのドラミングが変化をつけています。
それに呼応するかのように、マイルスも泥臭いようで知的なソロを聴かせます。
 
 本作から翌年の「IN A SILENT WAY」への流れは
60年代マイルスのなかでは最も好きな集積です。