SANDY DENNY 
「LIKE AN OLD FASHIONED WALTZ」 
1973
 
 フェアポート~フォザリンゲイを渡り歩き、
再びフェアポートのツアーに同行した頃のアルバム(3枚目)。
 
 
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 フェアポート人脈の協力を得て、トラッド・スタイルの作品を作ると思いきや、
「Whispering Grass」や「Until The Real Thing Comes Along」のような
戦前のジャズ・スタイルの唄を聴かされると彼女の懐の深さを再認識させられます。
 
 全体的に弦や管を配し、オールド・タイムなアメリカン・ミュージックの香りを
演出しながら、しっとりと唄い上げる様は流石!です。
 
 アルバムのクレジットにはトレヴァー・ルーカス、ジェリー・ドナヒュー、
ディヴ・マタックス、ディヴ・ペグら、当時のフェアポートの人脈に加え、
リチャード・トンプスンの名前も挙がってますが、R.T.のギターは
どこにも見当たらない!?(聴き当らない)
 
 ストリングスが美しい3拍子のワルツ形式のタイトル曲、
ボートラではフェアポートのステージでのサンディのピアノ弾き語りが
収められています。78年に亡くなるわけですが、もし生きていれば、
このオールド・ファッション的な路線を進み、ジャジーなベクトルへ
向いてたかも知れませんね。