MILES DAVIS  「MILES IN THE SKY」       1968
 
 「黄金のクィンテット」を率いつつ、サウンドは少しずつエレクトリックへ...。
 
 
イメージ 1
 
 
 
 ロック・ビートだし、ハービーはエレピだし、
おまけにジョージ・ベンスンも1曲だけギターでお付き合い。
その「Paraphernalia」でのベンスンは特に特筆すべきものはありません。
マイルス初のギター導入がベンスンだったのは
後に起用するマクラフリンなどを考えると、ちょっと意外でしたが。
 
 ハービーのエレピ、ロンのエレベに呼応するようにトニーがロック・ビートを刻む
「Stuff」、マイルス&ショーターの延々と続くユニゾンがイカシてる。
その後のマイルスのソロは強烈だし、ショーターも冴えてる。
ジャジーな要素がだんだんと希薄になって行く中で
マイルスとショーターはしっかりジャズしてますよ。
対するロック・ビートを刻むリズム隊とのコントラストが産み出す
「古くて新しい」といった感覚はまさにこの時代ならでは、と言えるでしょう。
 
 もひとつ、「Country Son」のマイルスのハイノートと
叩きまくるトニー、過渡期の魅力がいっぱい詰まってて、
こりゃハンパじゃないっすよ!