STEPHEN STILLS 
「MANASSAS PIECES」
1971-1973
 
 マナサスが残した作品は、2枚組(LP)の「MANASSAS」
「DOWN THE ROAD」の2種のみ。それらのアウト・テイクを集めたアルバム。
 
 
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 そもそもマナサスとは、スティルスの2ndソロをリリース後、
ツアー・メンバーに加え、フライング・ブリトゥ・ブラザーズのクリス・ヒルマンを
呼び寄せたことから始まります。ヒルマンが連れてきたアル・パーキンスも
ペダル・スティール・プレイヤーとして参加することになりました。
マナサス自体はR&B、ブルーズ、カントリーなど、スティルスのルーツを
総てさらけだしたユニットでした。
そんな彼らのアウト・テイクはバンドが10曲、ブルーグラスが4曲、
スティルスの弾き語りソロが1曲、という内容です。
厳密に言うと、アウトテイクと、音合わせの時のウォームアップ・チューンです。
 
 ジョー・ウォルシュのスライドとスティルスのワウ・ギターが絡み合う「Lies」、
ボニー・レイットのコーラスとアル・パーキンスのカントリー風味のペダルが
前面に出た好演です。
 
 ラテン・フレイヴァーのインスト「Tan Sola Y Triste」は歌詞を付け
マナサスの2ndに「Pensamiento」というタイトルで収録されてます。
ブルーズやR&B、ラテンといった曲は元々スティルスの得意とするところですが、
ブリトゥズのメンバーを従えたブルーグラス風の曲はまさに新境地と言えるでしょう。
(というか、クリス・ヒルマンが主導権を握ってるのですが)
特にバイロン・バーラインのフィドルとヒルマンのマンドリンをフィーチャーした
インストの「Panhandle Rag」を始めとする4曲のブルーグラスは聴きモノです。
 
 相も変わらず RHINOは いい仕事をしてくれてます。