MILES DAVIS  「NEFERTITI」       1967
 
 前作の「SORCERER」と同時期にレコーディングされ、
前作同様、マイルスは1曲も提供していないのです。
 
 
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 ショーター作のタイトル・チューン「Nefertiti」は
メロディが延々とリピートされ、気が付くと「あれ!?アドリブがない?」
延々と繰り返される中、トニーのドラムスが変化を付け、
マイルスとショーターのちょっと時間差のあるユニゾンが
この曲に表情を付け加えています。
 
 トニー作の「Hand Jive」ではマイルスのソロを充分に堪能できます。
曲作りにまったく加わってないけど、音はまるっきしマイルス!
ここでもトニーはシンバルを多用しながらもリズムに微妙な変化をもたらしてます。
こんなところが「天才」と言われる所以なのでしょうね。
 
 メンバーに曲を作らせ、陰でしっかりと糸を操ってるマイルスは
やっぱり「したたか」なのかなぁ...。