THE CRUSADERS  「SCRATCH」       1974
 
 よく「無人島へ持って行くアルバム」とかっていう例えがありますが、
「電気も通ってない無人島で、どうやってレコード聴くんだよぉ!」的な
非現実的な発想ではなく、誰もがいづれ訪れる死期に際して
「棺おけに入れて欲しいアルバム」・・・これも棺おけと共に燃やされてしまう、
「あの世に持って行くアルバム」・・・持って行くというだけの満足感でしかなく、
実際、あの世で聴けるわけでなし。
それでは「葬儀で流して欲しいアルバム」とか
「死期が近づいた時に枕元で聴きたいアルバム」とか、
いろんなこじつけを考えますが、
ここは素直に「あの世へ持って行くアルバム」ということで...。(笑)
 
 なお、アルバム・タイトルの前の番号は好きな順番とか、優先順位とかは関係なく、
ランダムに載せて行きたいと思います。

 『クルセイダーズの魅力と実力を余すことなく伝えた、
ロスのライヴ・ハウス "ロキシー" に於ける迫熱と興奮のライヴ・アルバム!』
 
 
イメージ 1
 
 
 ウェイン・ヘンダースン、ウィルトン・フェルダー、ジョー・サンプル、
スティクス・フーパーの "THE CRUSADERS" に
"AND FRIENDS" としてラリー・カールトンとマックス・ベネットが参加。
 
 A-1「Scratch」の重くてファンキーなリズムで幕を開けます。
圧巻はB面の3曲で、B-1「Hard Times」でのジョー・サンプルのエレピに導かれて
ウィルトン・フェルダーのテナーがじっくり聴かせます。
続くキャロキンの名作B-2「So Far Away」、
テナーとトロンボーンのロングトーンでオーディエンスを盛り上げておいて、
それまでジッとしてたラリカルがここぞ!とばかりに暴れます。
 
 1952年からジャズ・クルセイダーズとして活躍してた4人に
「見習い」というか「研修期間中」的なラリカルの遠慮気味なプレイが
実に印象的でした。
 
 さて次回の「あの世アルバム」は、
BLOOD SWEAT & TEARS の「3」を予定しています。