KEB'MO'  「KEEP IT SIMPLE」       2003
 
 若手のブルーズ・マンの中ではケブ・モはかなり好きなほうです。
タジ・マハールとライ・クーダーとベン・ハーパーを足して
少し唄い口を穏やかにしたような感じ?
 
 
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 ピアノ・トリオ(ベースはケブ・モ)をバックにギターを弾き、
ハープを吹き、そしてジャジーに唄う「Prosperity Blues」が良い!
ブルーズで括っちゃうと、コアなブルーズ・ファンからお叱りを受けそう。
たしかに自作の詩はブルーズのドロドロしたところはなく、
「もっと世の中シンプルにならんのかい?」と唄う「Keep It Simple」、
これなんか彼のドブロ、カッコええやんか!
 
 ロバート・クレイとロベン・フォードがギター&バック・ヴォーカルで加わった
「Riley B. King」、これはロベン・フォードとケブ・モの共作なんだけど、
ロバート&ロベンが贅沢にも上手く絡んでいて面白いですよ。
そうそう、ロバート・クレイ同様、ヒトから何と言われようが、
ブルーズの新境地を拓いて行ってくれればええんちゃう?。
 
 もう一つ、ナッシュヴィルの面子を揃えた「House In California」、
マンドリンにサム・ブッシュ、ドブロにポール・フランクリン、
そしてバック・ヴォーカルにこれまた贅沢にもヴィンス・ギル&エイミー・グラント、
こんな面子でカリフォルニア賛歌を楽しげに唄えるのはケブ・モ以外には
いないでしょうな。