THE CHIEFTAINS 
「FURTHER DOWN THE OLD PLANK ROAD」    
2003
 
 『豪華ゲスト陣を迎えて制作されたミーツ・ザ・カントリー・ミュージックの続編。
前作に続き、カントリー界の人気スター達との共演が実現!』
 
 
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 邦題は「ダウン・ジ・オールド・プランク・ロードⅡ」。
 
 若手人気グループ、ニッケル・クリークをはじめジョン・ハイアット、
ジョン・プライン、エミルゥ・ハリス、ドン・ウィリアムズ、チェット・アトキンス、
ニッティ・グリッティ・ダート・バンド、パティ・ラヴレス、ドク・ワトスン、
リッキー・スキャッグス、ロザンヌ・キャッシュ...と、カントリーを中心に
各界で活躍するビッグ・ネームが参加しています。
これだけの面子と共演できたことだけでも素晴らしいことでしょう。
 
 チーフタンズは1962年に結成され、
30周年の1992年には「ANOTHER COUNTRY」
40周年の2002年には「DOWN THE OLD PLANK ROAD」を
そしてその時に録り溜めたものに新録を加えたのが本作ということになります。
因みに今年2012年は結成50周年ですね。
 
 ブルーグラスに代表されるマウンテン・ミュージックは
元々アイリッシュやスコティッシュの移民が持ち込んだものがベースになって
派生したものなので、本作で聴けるカントリー&アイリッシュのサウンドは
生まれるべくして生まれたサウンドと言えるでしょう。
 
 それにしても御大ドン・ウィリアムズの「ワイルド・マウンテン・タイム」、
渋いですねぇ。絡んでくるフルートやティン・ホイッスルなんかもいい味だしてますよ。
またフィドルのフレーズをギターに置き換えた生き字引的なドク・ワトスンも
チーフタンズのインスト・プレイに極く自然に溶け込んでおり、
彼が演奏するダンス・チューンは聴いてるだけでワクワクしちゃいますよ。
 
 世にある数々のコラボ・アルバムの中でも、これらの音楽のコラボは
まったく当然の成り行きというか、もう一体化していてまったく違和感ないですね。