V.A.  「JEFFOLOGY」       1995
 
 『孤高の天才ギタリスト、ジェフ・ベックの名曲の数々を
現代のスーパー・ギタリストがカヴァー!
まさに夢の競演アルバムだ!!』
 
 
イメージ 1
 
 
 
 登場するギタリスト達は
 ポール・ギルバート
 スティーヴ・ルカサー
 ヴィヴィアン・キャンベル
 フィル・コリン
 ウォーレン・デ・マルティーニ
 ミック・マーズ
 スティーヴィー・サラス
 ジョージ・リンチ
 ブルース・ブイエ
 ウォルター・トラウト
 ジェイク・E・リー
の11人です。半分は知らないヒトです。(笑)
 
 レコード・コレクターズ5月号の「20世紀のベスト・ギタリスト100」によると
カヴァーされたジェフ・ベックはジミヘンに次いで堂々の2位。
(ワタシ的には1位なんですが)
カヴァーするギタリスト達は、あのスティーヴ・ルカサーやポール・ギルバート、
スティーヴィー・サラスでさえも100選に洩れる始末...。
 
 そんな中でスティーヴ・ルカサーの「Behind The Veil」は
レゲェのリズムで所々にベックのフレーズが散りばめられており、面白いです。
本アルバムのようにバンド単位での参加ではなく、
バック・バンドを共有し、ギタリストだけが入れ替わり参加する、という形式では
やはりイマジネーションが限定されてしまうのも仕方ありませんね。
特にフィル・コリンの「哀しみの恋人達」のようにベックのフレーズを
そのまんまなぞる、というのは面白くも何ともなく、
これは本人の意思なのか、それとも制作側のお仕着せなのか、疑いたくもなるよ。
 
 ただ一人、ブルーズを演じてるのがウォルター・トラウトというヒト。
なんでもメイオール・スクールで鍛えられたヒトのようで、
さすがにブルーズ・ギター全開の「Blues Deluxe」は聴かせます。
 
 それにしても、どのテイクもカヴァーというよりは「そのまんまコピー」
といった印象が強く、トリビュート・アルバムと言いつつ、
ベックの偉大さを改めて再認識させられる次第です。
やっぱりベックのトリッキーなフレーズはそのまんまコピーするしかないか?