STING  「THE SOUL CAGES」       1991
 
 
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 『両親の死に相次いで直面したスティングが、
自己の心を見つめ続けて熟成させた話題の一作!!』
 
 前作「NOTHING LIKE THE SUN」は母の死後リリースされたもので
スティングが母に捧げた作品となりますが、
本作はその母の半年後に亡くなった父へ捧げたものとなっています。
前作の「We'll Be Together」に代表される
女性コーラスをフィーチャーしたアルバムから
一転、コーラスは自身の多重で制作されたことなどから
前作を女性的(母)、本作を男性的(父)と位置づける向きもあります。
先行シングルの「All This Time」はポップな曲調ですが
「もし僕が好きなようにできるのだったら
川にボートを漕ぎだして
親父を葬ってやりたい
海に眠らせてやりたい」
と、父親を偲んだ唄です。
この曲の印象だけを持って、アルバムを聴くと、ちょっと肩すかしを喰らうのです。
後の曲はおしなべて重いとうか、スティングの父に対する想いがこもった内容です。
 アルバム全編に流れるのは「海」のイメージ。
ブックレットの絵も然り、船乗りになれなかった父親に捧げた作品であることには
違いありません。