THE CHIEFTAINS  「VOICE OF AGES」       2012
 
 「The Chieftains celebrate 50 years of making music!」というシールが
紙ジャケのシールドに貼られています。そう、半世紀なんですよね!!
今までのようなビッグ・ネームではなく、若手のミュージシャンをゲストに迎えたのは
プロデューサーのT・ボーン・バーネットの発案でしょうか。
 
 
 
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 ボン・イヴェールとかイメルダ・メイなどは知ってるものの、
あとのキャロライナ・チョコレート・ドロップスだの、ザ・シヴィル・ウォーズ、
ザ・ディセンバリスツ、ピストル・アニーズ、パンチ・ブラザーズ、
ザ・シークレット・シスターズなんて名前は見るのも初めて...。
いかにワタシが最近の音楽シーンに疎いか、判るってぇもの!(笑)
 
 女性3人によるカントリー・トリオのピストル・アニーズの
「Come All Ye Fair And Tender Ladies」や
黒人男女トリオのキャロライナ・チョコレート・ドロップスの
ジャグ・バンド風の「Pretty Little Girl」、
パンチ・ブラザーズの「The Frost Is All Over」などの
カントリーやブルーグラス系を聴くと
アパラチアン・アイリッシュのルーツというか相関関係を楽しめます。
 
 また、「My Lagan Love」でのリサ・ハニガンの唄声と
パディ・モロニーのパイプが織り成す幻想的なサウンドも素晴らしいです。
 
 そして圧巻はパオロ・ヌティーニが唄う「Hard Times Come Again No More」、
ジェイムズ・テイラーや矢野顕子らのカヴァーも好きですが、
このパウロ・ヌティーニという男、イタリア人のような名前だけど
イタリアン・スコティッシュ、弱冠25歳!
この渋さはたまらんねぇ...。後半のパイプ・バンドもええよ。
 
 とにかく50周年という節目に、チーフタンズの孫世代を集めて祝う、
と言った企画もなかなか憎い!
 
 50周年おめでとう!!!