老いてなおギラギラ！ マディ・ウォーターズの 「KING BEE」

MUDDY WATERS  「KING BEE」       1981

　８３年に亡くなったマディのラスト・アルバムです。

　ブルー・スカイ・レーベルにてジョニー・ウィンターを迎えての最後の作品．．．。
マディはジョニーを「義理の息子」と呼ぶほど絶大な信頼を置いていたとか。

　このアルバムをリリースした時、マディは６５歳、
声にもツヤがあるし、裏ジャケの顔も「いい顔」してますよ。

　もちろん全編でジョニー・ウィンターは大活躍してるのですが、
「I　Feel　Like　Going　Home」でのアコギ・スライドは超渋！
またハープのジェリー・ポートノイもいい仕事してます。
特に「Champagne　&　Reefer」での決して饒舌ではなく訥々とした音色は
老いてなおギラギラのマディとは対照的な効果を生み出してます。

　これ以降のライヴ音源は出てきたものの、スタジオ・ワークとしては
遺作となってしまったのが残念です。