英国流ストリングス・アレンジが光ってるコリン・ブランストーンの「一年間」

COLIN BLUNSTONE  「ONE YEAR」       1971

　ゾンビーズの「二人のシーズン」がヒットした６８年には
このコリン・ブランストーンはゾンビースを脱退してました。
ゾンビーズのロッド・アージェント率いるバンド、ＡＲＧＥＮＴがバックを務め、
さらにストリングスを被せた本作（邦題「一年間」）は
彼のハスキーなヴォーカルとポップなセンスの曲とのアンバランスさが
綱渡り状態であり、聴き手によってはスリリングに感じるか、
はたまた大きな違和感を感じるか、といったところでしょうか。

　ストリングスだけをバックに唄う「Misty　Roses」、
ストリングスとホーンが織りなす美しさが堪らない「Caroline　Goodbye」など、
当時のニック・ドレイクあたりにも通じる英国流ストリングス・アレンジが
光ってます。