BORIS VIAN  「BORIS VIAN」       1955-1959
 
 仏人作家であるボリス・ヴィアンは同時にジャズ・ファンでもあり、
トランペットも吹いてました。心臓疾患のため医者からトランペットはダメ、
と言われてたにも拘わらず...。
 
 
 
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 この仏盤ベスト・アルバムはボリスの作品や
ボリスが好んでいたクルト・ワイルの曲なんかも含まれています。
ボリスの作品として一番有名なのは「Le Deserteur(脱走兵)」でしょう。
ジュリエット・グレコやナナ・ムスクーリ、アンリ・サルヴァドールらが
カヴァーした曲も収録されており、
特に、ミシェル・ルグランをバックに唄うナナ・ムスクーリの
「Ses Baisers Me Grisaient」や
クルト・ワイル作であのドアーズもカヴァーした「Alabama Song」あたりは
仏語がまったくわからないワタシにも親しめました。(笑)
 
 アルバムはボリス自身の唄とトランペットがフィーチャーされた10曲と
他人にカヴァーされた、あるいは他人の為に書いた14曲で構成されてます。
ボリス自身のヴォーカルは上手いとは言えませんが、
ジャズをこよなく愛してたのがよくわかります。
彼のフニャフニャしたヴォーカルは初期のジョン・サイモンを連想させます。
ひょっとしてジョン・サイモンがボリスの影響を受けてた?