ジェシ・ハリスの繊細な世界 「THE HOTTEST STATE」

V.A.  「THE HOTTEST STATE」       2007

　恋愛映画のサントラです。
邦題は「痛いほどきみが好きなのに」という、
ちょっと恥ずかしくなるようなタイトルです。（笑）

　全曲ジェシ・ハリスが作曲しプロデュースしたもので、
ジェシ・ハリス自身も３曲で唄ってます。
他にもノラ・ジョーンズやウィリー・ネルスン、エミルゥ・ハリス、
ブラッド・メルドゥ、ブラック・キーズ、キャット・パワーなどが登場。

　印象に残る曲はＭ．ウォードの「Crooked　Lines」、静かに唄い上げる曲で、
ピアノとヴォーカルにノラ・ジョーンズ、またリー・アレクサンダーのドブロも
哀愁を帯びた音色を響かせています。

　ちょっと気になるのは「Never　See　You」というフォーキーな曲を
オープニングにポルトガル語で、クロージングに英語で唄うＲＯＣＨＡという女性。
他にも「No　More」という曲も唄っており、他のアーティストは１曲ずつなのに、
制作者のジェシ・ハリスとこのＲＯＣＨＡはそれぞれ３曲ずつフィーチャーされてます。
この「Never　See　You」はブラッド・メルドゥのピアノ・ソロのヴァージョンも
収録されてるので、本ムーヴィーのテーマのようなものでしょう。

　全編にジェシー・ハリスの繊細な曲作りが活かされたアルバムです。