JOHN ABERCROMBIE  DAVE HOLLAND  JACK DeJOHNETTE 
 
「GATEWAY」       1975
 ECMを代表するアバクロのソロ第2弾です。
 
 
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 アバクロを初めて聴いたのは、ジョン・マクラフリンが「火の鳥」
ロック・ファンをも魅了した頃でした。
レコード屋さんで 「ジョン・アバークロンビー ECM SPECIAL Ⅷ」
「ラルフ・タウナー ECM SPECIAL Ⅸ」の2枚を買ったのが初めてでした。
当時はラルフ・タウナーの静かな雰囲気のほうが好きだったのですが、
ジャズ・ロック的なアプローチをみせるアバクロもなかなか捨てがたし...。
 
 冒頭に「ソロ第2弾」と書いてしまいましたが、実はアバクロ名義ではなく、
あくまでもアバクロ、ホランド、デジョネットの連名の名義で、
しかも6曲中4曲がホランド作...とくると一体リーダーは誰?
と思っちゃいます。(笑)
でもそんな疑問も吹っ飛んでしまうほどの3人の攻防は
まさに「静かな火花」的なスリルが味わえます。
 
 8ビートに乗せたジャズ・ロック的な味わいの「Back-Woods Song」、
ギター&ドラムスのインプロヴィゼーションで、
ちょっとマクラフリンを思い起こさせる「Unshielded Desire」、
しっとりと、それでいて特有の透明感を醸し出す「Jamala」、
ロック的なアプローチでドラマチックに弾きまくる「Sorcery 1」など、
3人のせめぎ合いは見事です。