V.A.  「STONE FREE : A TRIBUTE TO JIMI HENDRIX」         1993
 
 原題は「STONE FREE」ですが、邦題は「紫のけむり」でした。
 
 
 
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 タイトルの「Stone Free」は生前交流のあったエリック・クラプトンが
カヴァーしてますが、そのクラプトンは自身の音楽性を大きく進化させ、
ポップス・ファンをも魅了する、どちらかというと、自身のルーツを
拡大解釈した方向性へと進んで大成功を収めてます。
もしジミが生きてたら、そんなクラプトンを彼はどのように評価したでしょうか?
もちろん、ジミ自身もよりポップな方向へと変身してるかも知れませんね。(笑)
 
 収録曲は
 THE CURE / Purple Haze
 ERIC CLAPTON / Stone Free
 SPIN DOCTORS / Spanish Castle Magic
 BUDDY GUY / Red House
 BODY COUNT / Hey Joe
 SEAL & JEFF BECK / Manic Depression
 NIGEL KENNEDY / Fire
 PRETENDERS / Bold As Love
 P.M. DAWN / You Got Me Floatin'
 SLASH & PAUL RODGERS with THE BAND OF GYPSYS
                               / I Don't Live Today
 BELLY / Are You Experienced?
 LIVING COLOUR / Crosstown Traffic
 PAT METHENY / Third Stone From The Sun
 M.A.C.C. / Hey Baby (Land Of The New Rising Sun)
 
 さて、ワタシ的にはNIGEL KENNEDYあたりの解釈は新鮮に感じるものの、
ジミの影がまったく見えず、ちょっと寂しい感じもしますが...。
 
 片や、どのような経緯かはわかりませんが、
ナイル・ロヂャーズ(CHIC)とつるんだクラプトンの「Stone Free」、
ビリー・コックス&バディ・マイルズの2/3バンド・オブ・ジプシーズに
スラッシュとポール・ロヂャーズが加わった「今日を生きられない」、
ジェフ・ベックの昇龍型ギターが聴ける「Manic Depression」、
ジャコパスのベース音源をフィーチャーしたパット・メセニーの
「Third Stone」あたりのビッグ・ネーム達のプレイは
やはり同時代を生きてきたということもあり
存在感というか説得力の溢れるヴァージョンに仕上がってると思います。
 
 総じてどのヴァージョンも比較的原曲に忠実にカヴァーされており、
各アーティストのジミへのトリビュート振りもよく覗えます。