BETH NIELSEN CHAPMAN  「SAND AND WATER」       1997
 
 実質上のデビューは1980年の「HEARING IT FIRST」なのですが、
1990年に「BETH NIELSEN CHAPMAN」で再デビュー、
1993年の「YOU HOLD THE KEY」をリリースした後、
1994年にダンナを癌で亡くし、逆境を乗り越え、
1997年にリリースした3rdアルバムが、この「SAND AND WATER」です。
 
 
 
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 ナッシュヴィルの売れっ子ピアニスト、マット・ローリングスのピアノで唄い出し、
マイケル・オマーティアンのストリングスが被ってくる...
これ以上ない極上のひとときが味わえる「The Color Of Roses」、
終盤にネイティヴ・アメリカンのようなチャントが
不思議な雰囲気を醸し出す「Beyond The Blue」、
マイケル・マクドナルドがヴォーカル参加の「Seven Shades Of Blue」
(ちょっと存在感デカ過ぎ、マイケル、すぐわかっちゃいます、笑)、
ダンナを亡くした後なのに、どうしてこんなハッピーな唄が唄えるんだろう?
と思っちゃうくらいハッピー・フィーリングな「Happy Girl」で
ベス自身もリセットできたのでしょう、きっと。
 
 自身のピアノで弾き語る「No One Knows But You」、
心に染みいるようなバラードは得意中の得意。
もともとはカントリー・フィールドで曲を提供してたベスですが、
自身の作品ではあまりカントリー・テイストを披露しなかったのですが、
「Heads Up For The Wrecking Ball」では
ボニー・レイットのドブロとヴォーカルを得て、ちょっぴりカントリー風味。
 
 「Say Goodnight」もそうだけど、やっぱりピアノ弾き語りバラードで
このヒトの本領が発揮されるんでしょうな。
ボートラにはJDサウザーとデュエットした「Sleepless Nights」が
収録されてますが、ベスのバラードを聴いちゃうと影が薄いというか...。
 
 過去の2枚よりは断然この3rdが素晴らしいですよ。