THE BUTTERFIELD BLUES BAND
「THE RESURRECTION OF PIGBOY CRABSHAW」         1967
 
 前作「EAST-WEST」を最後にマイク・ブルームフィールドが抜けてしまい、
その穴をエルヴィン・ビショップが埋めています。
また、ディヴィッド・サンボーンらのホーン隊が加わったのも一つの転機でしょう。
 
 
 
 
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 オープニングの「One More Heartache」を聴くと、ブラスが加わったことにより
サウンドに厚みが増したのがわかります。
以前の作品ではどうしてもマイクのギターばかりに耳が反応してましたが、
本作ではバンド全体のまとまりやポールの歌唱力やハーモニカなども再認識させられます。
 
 それにしてもこのホーン隊、初導入で張り切り過ぎたのか、
アルバート・キングでお馴染みの「Born Under A Bad Sign」では
ホーンばかりが目立ち、せっかくのエルヴィンのギターがちょっと霞んじゃってます。
 
 一番のお気に入りはマイナー・ブルーズの「Double Trouble」です。
ここでの単調とも思われるホーン隊は逆にバンド・サウンドを壊すことなく
いい味出してます。また、音数は多くはないもののたどたどしいエルヴィンのギターも
魅力の一つでしょうか。