POCO 「FROM THE INSIDE」          1971
 
 オリジナル・メンバーのランディ・マイズナーはとっくにおらず、
今回ジム・メッシーナも脱退してしまったポコ。
 
 
 
イメージ 1 
 ポール・コットンが加わったことにより、ちょっと泥臭さも加味されたよう。
もちろんスティーヴ・クロッパーがプロデュースをしたことにもよるでしょう。
 
 それでも「What Am I Gonna Do」のようなカントリー・ワルツを聴けば、
心が和むこと間違いなし。新加入のポール・コットンの「Railroad Days」は
ウェスト・コーストのロック・チューンで、ポコの新しい方向を示唆してるよう。
 
 タイトル・チューン「From The Inside」はティム・シュミットお得意の
ハイ・トーン・ヴォイスを駆使したミディアム・テンポの曲で、
このようなスタイルの曲をタイトルに持ってくるということは、
ポコ自体、新しいメンバーもどんどん増え、初期のカントリー・ロックから
脱却し、多角的な取り組みをせざるを得ない状況になって来たのでしょう。
 
 ジム・メッシーナのテレキャスのパキパキ・サウンドが無くなった分、
ラスティ・ヤングのスティールやドブロがあるところでは大活躍です。
ちなみに「Do You Feel It Too」のオルガンのように聴こえる音は
ラスティのスティール・ギターにレスリーを通した音です。