矢野顕子  「OUI OUI」    1997
 
 いきなり渚ゆう子の「京都慕情」ですからねぇ。
(これヴェンチャーズのオリジナルです。)
このハネるようなリズムは矢野さんらしい解釈です。
古都の情緒はさして重要視せず、現代風に、と思ってたら
間奏に琴を模したキーボードの音色をフィーチャーしたのも御愛嬌。
 
 
 
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 日本語と英語で唄われた「Snow」でのクリフ・アーモンドのドラミング、
ジャジーなピアノに絡むところなんかは最高ですね。
 
 聴きモノはやはりラスト3曲でしょう。
パット・メセニーが加わった「泣きたいほどの淋しさだ」(大御所ハンクのカヴァー)と
「Brooklyn Bridge」、ギター&ハープにヒュー・マクラッケンをフィーチャーした
「All The Bones Are White」と続きます。
特にハンクの曲では、パット・メセニーのアコギだけをバックに唄い始め、
そこにピアノが絡むという流れ、カントリーの名曲ということを
まったく感じさせずに、バラードぽくまとめるところは流石!
 
 ラストの「All The Bones Are White」はヒュー・マクラッケンの
ブルージーなギターとブルーズ・ハープが聴ける名曲です。