THE BUTTERFIELD BLUES BAND 「EAST-WEST」 1966
前年のデビュー・アルバムは真摯にブルーズを追究する
ホワイト・ブルーズ・バンド、といったイメージでしたが、
この第2作目はブルーズをベースにしながらも、
ちょっとサイケデリックな要素や実験的な部分も聴かれます。
また、1stと2nd、この2枚でマイク・ブルームフィールドは脱退しちゃいます。
ちょっとサイケデリックな要素や実験的な部分も聴かれます。
また、1stと2nd、この2枚でマイク・ブルームフィールドは脱退しちゃいます。

興味深いのは米国ではこのポール・バタフィールドのブルーズ・バンド、
また英国ではジョン・メイオールのブルーズ・バンドが
この66年にはそれぞれ「EAST-WEST」と
また英国ではジョン・メイオールのブルーズ・バンドが
この66年にはそれぞれ「EAST-WEST」と
「BLUESBREAKERS with E.CLAPTON」をリリースしてる点で、
どちらもリーダーはハープを得意とし、
その上、M.ブルームフィールドと E.クラプトンという偉大なギタリストを擁した、
というところでしょう。
E.C.のほうは当時の彼のギター・アイドルであったフレディ・キングを
意識したプレイに終始しているのに対し、
片やM.B.はアルバム・タイトル「EAST-WEST」が意味する通り、
西洋音楽に東洋的なディティールを加えて、
その上、M.ブルームフィールドと E.クラプトンという偉大なギタリストを擁した、
というところでしょう。
E.C.のほうは当時の彼のギター・アイドルであったフレディ・キングを
意識したプレイに終始しているのに対し、
片やM.B.はアルバム・タイトル「EAST-WEST」が意味する通り、
西洋音楽に東洋的なディティールを加えて、
それをバンド・サウンドとして実現した、という点も見逃せません。
マイナー・ブルーズを弾かせれば、
E.C.は「All Your Love」で流麗なフレーズを弾くのに対し、
M.B.は「I Got A Mind To Give Up Living」で
たどたどしいけどスリリングなギターを弾いたりと、その比較は興味が尽きません。
両者のこの違いは、英国でブルーズのコピーをせっせとやって腕をあげたE.C.と
本場米国で黒人のブルーズメンに揉まれながらブルーズ・フィーリングを
体得したM.B.といった違いが、この66年という時点では存在した、
というのもまた事実でしょう。
マイナー・ブルーズを弾かせれば、
E.C.は「All Your Love」で流麗なフレーズを弾くのに対し、
M.B.は「I Got A Mind To Give Up Living」で
たどたどしいけどスリリングなギターを弾いたりと、その比較は興味が尽きません。
両者のこの違いは、英国でブルーズのコピーをせっせとやって腕をあげたE.C.と
本場米国で黒人のブルーズメンに揉まれながらブルーズ・フィーリングを
体得したM.B.といった違いが、この66年という時点では存在した、
というのもまた事実でしょう。
さて、ナット・アダレイでお馴染みの「Work Song」では
M.B.はジャジーなフレーズにも挑戦し、オクターブ奏法も飛び出す始末。
対するエルヴィン・ビショップのソロはブルーズ・ギターのオーソドックスなもの、
後半のツイン・ギター&ハープの3人での掛け合いはスリリングで素晴らしい!
M.B.はジャジーなフレーズにも挑戦し、オクターブ奏法も飛び出す始末。
対するエルヴィン・ビショップのソロはブルーズ・ギターのオーソドックスなもの、
後半のツイン・ギター&ハープの3人での掛け合いはスリリングで素晴らしい!
もちろん聴きモノはラストのタイトル曲「East-West」です。
ここでのインド的なフレーズとブルーズ・フィーリングの融合がもたらす
サイケデリックな感覚は、オールマン・ブラザーズ・バンドのライヴ・テイクで
よく聴かれるようなインプロヴィゼィションを彷彿とさせます。
解放弦を有効に駆使してシタールのような音色を編み出したM.B.は
やっぱり凄い!のひとことに尽きますね。
ここでのインド的なフレーズとブルーズ・フィーリングの融合がもたらす
サイケデリックな感覚は、オールマン・ブラザーズ・バンドのライヴ・テイクで
よく聴かれるようなインプロヴィゼィションを彷彿とさせます。
解放弦を有効に駆使してシタールのような音色を編み出したM.B.は
やっぱり凄い!のひとことに尽きますね。