POCO  「POCO」     1970
 
 ポコの2作目にしてセルフ・タイトルのアルバムとなります。
デビュー作にはランディ・マイズナーがベーシストとして参加したものの、
発表時にはすでに脱退、後釜にティモシー・B・シュミットが加入。
心機一転ということで改めてセルフ・タイトルか...。
 
 
 
 
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 全体的な印象としては、バッファローの面影を引きずった1stに比べると、
その中心はリッチー・フューレイよりもジム・メッシーナの世界、
といった感じでした。
 
 得意のコーラス・ワークを駆使した「You Better Think Twice」、
メッシーナのテレキャス炸裂!の「Honky Tonk Downstairs」、
ちょっぴりソウル・フィーリングが見られる「Don't Let It Pass By」あたりが
面白いですが、圧巻はラストのメドレーの後半のインスト
「El Tonto De Nadie, Regressa」でしょう。
ラテン・フレイヴァーに包まれ、リズムもコロコロ替る目まぐるしい曲ですが、
リッチーの創作意欲が減退したのを見事インストでカヴァーした、といったところ?
(これはあくまでもワタシの勝手な憶測でございます・笑)
ちょっと冗長なところもありますが、パーカッションの使い方が面白いですよ。
 
 そういえば、リッチー・フューレイもそうだけど、
ラスティ・ヤングもなんか影が薄いなぁ...。