DR. JOHN  「THE SUN MOON & HERBS」        1971
 
 ロンドン・レコーディングなんですよね。
当時、英国のミュージシャンたちはこぞってブルーズやスワンプ系に
走ってましたが、DR.ジョンが渡英するや否や、英国の大物ミュージシャンが
続々と集結します。
例えばエリック・クラプトンをはじめドミノスのメンバーや
ミック・ジャガーまでもが関わってるとか...。
 
 
 
 
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 当時は3枚組を計画してた、というのがよくわかるほど、
いろんなタイプの曲が混在してます。
ニュー・オーリンズ全開の「Where Ya At Mule」、
前々作からの流れを汲むヴードゥ・カラーの「Craney Crow」や
「Zu Zu Mamou」のようなドロドロしたものまで、
統一感がないもののどれも素晴らしい内容です。
またアルバム全体を通して、PPアーノルド、ドリス・トロイを中心とした
コーラス隊のしつこいくらいの "反復フレーズ" が特徴でしょう。
 
 唯一LA録音の「Familiar Reality-Opening」あたりは単調なメロディの
繰り返しですが、ホーン・セクションや途中のパーカッションなどが
変化をもたらし、またアルバム全体にも大きな変化をつけたようです。
次作「GUMBO」を予感させるような、まさに「ごった煮」でした。