LEON REDBONE  「ON THE TRACK」     1975
 
 よく「無人島へ持って行くアルバム」とかっていう例えがありますが、
「電気も通ってない無人島で、どうやってレコード聴くんだよぉ!」的な
非現実的な発想ではなく、誰もがいづれ訪れる死期に際して
「棺おけに入れて欲しいアルバム」・・・
これも棺おけと共に燃やされてしまう、
「あの世に持って行くアルバム」・・・
持って行くというだけの満足感でしかなく、
実際、あの世で聴けるわけでなし。
それでは「葬儀で流して欲しいアルバム」とか
「死期が近づいた時に枕元で聴きたいアルバム」とか、
いろんなこじつけを考えますが、
ここは素直に「あの世へ持って行くアルバム」ということで...。(笑)
 
 なお、アルバム・タイトルの前の番号は好きな順番とか、優先順位とかは関係なく、
ランダムに載せて行きたいと思います。
 
 『あのボブ・ディランをして
「僕がレコード会社を作ったら真っ先に契約したい」と言わしめた稀代のヒーロー。
ジャクソン・ブラウン、マリア・マルダー、ボニー・レィット、
デヴィッド・ブロンバーグなど
名だたるミュージシャンがなぜこの ”クレイジー・ガイ”の虜になったのか!?
その謎をとく衝撃のデビュー盤、遂に登場!!』
 
 
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 30年代の作品を題材にしてるようですが、
オリジナルをあまり知らないのでわかりませんが、
もしこのレコードに「プツプツ...」というノイズなんかあったりしたら、
30年代にタイム・スリップしたと錯覚するかもしれません。
 
 とにかくこのデビュー盤以降、ずっとこのスタイルを貫き通している姿勢に
脱帽!!
単なるノスタルジー指向ではありません。
 B-1「Desert Blues」B-4「Big Time Woman」でクレジットされてる
レオンの『Throat Trompet』なかなかのものです。
(トランペットとトロンボーンの合いの子みたいな楽器の口真似です) 
B-3「Some Of These Days」は近年ではASYLUM STREET SPANKERSで
お馴染み。
A-2「Ain't Misbehavin'」でフィーチャーされてるヴァイオリンが
すごくいい味出してるんですよ。
A-1「Sweet Mama Hurry Home」と、B-1「Desert Blues」は
ジミー・ロヂャーズの作品ですが、ヨーデルの部分もユーモラスにカヴァーしており、
思わずニンマリとしちゃいますよ。(笑)
 
 A-4「Lazybones」の、のほほ~んとしたムードには、やられちゃいましたねぇ。(笑)
 
 
 さて、次回の「あの世アルバム」はフリートウッド・マックの
「PETER GREEN'S FLEETWOOD MAC」を予定しています。