1959年の春にあの名盤「KIND OF BLUE」が誕生しますが、
本作はそのメンバーで1958年の春に録音されたもの。
つまり、マイルスをはじめ、キャノンボール、コルトレーン、エヴァンス、
チェンバース、コッブらが初めて顔を合わせた(と思われる)
言わば「名刺交換」のようなセッションです。
「KIND OF BLUE」の為のウォーム・アップにしては素晴らし過ぎ!?
「Stella By Starlight」なんかのマイルスのミュート・サウンドは
ただただリリカル!!キャノンボールはお休みですが、
コルトレーンのバラード・プレイも "泣きのフレーズ" が満載で
なかなかウォーム感あふれる一曲です。
また逆にアップテンポの「Love For Sale」では軽快なリズムに対し、
ここまで哀愁感を表現できるか!! 的なマイルスの熱演でした。