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V.A. 「GUITAR MONSTER VOL.1」 1997

『ギターに一生を捧げたアーティスト達が、
それぞれの個性を惜しみなく発揮して、この1枚に大集合!!』

 収録曲は

 後藤康二(from ZYYG) / 夜明け
 葉山たけし with 大黒摩季 / Liar
 近藤房之助 / A MASK
 増崎孝司(from DIMENSION) / F・Bottom
 織田哲郎 / G-10
 五味孝氏(T-BOLAN) / ROCKS
 田川伸治(from DEEN) / Mornin’ Joy
 クンチョー / Cunny Funt
 大田紳一郎(from BAAD) / Middle Roader
 小澤正澄(from PAMELAH) / attraction

 ワタシがエレキ・サウンドに目覚めたのは、加山雄三さんの「エレキの若大将」や
寺内タケシさん、そしてヴェンチャーズあたりの時代でした。
その頃のませた少年達はゴムバンド・ギターなどいろいろ自作のギターを作ったことが
あるのではないでしょうか?
あるいはNHKの「ギター教室」みたいな番組をみながらクラシック・ギターで
アルペジオなんか練習した諸君、クラシック・ギターにフォーク・ギターの弦を
張り替えたことはありませんか? それで「テケテケ」をやったでしょう?
それが正しい「ギター少年」です。(笑)

 さて、このコンピ、ワタシが知ってるギタリストといえば、
近藤房之助さんとクンチョーぐらいです。
近藤房之助さんは、あの「ピーヒャラ、ピーヒャラ...」、
クンチョーは、上田正樹とサウス・トゥ・サウスの堤和美さんですね。

 近藤さんの「A Mask」はスティーヴィー・レイ・ヴォーンがアルバムで取り上げる
ジャズ・ナンバーみたいな感じの曲で、ネイティヴな音色がジャジーです。

 一方のクンチョー「Cunny Funt」はブラスも導入し、お得意のファンキー・サウンドに
仕上げています。

 ワタシの知らない領域では、葉山たけしの「Liar」、
イントロではアコギのスライド・プレイをゴスペル風に、
テーマでは大黒麻季のコーラスを得てワウ・ペダルを縦横無尽に扱った
小気味良いナンバーです。

 また五味孝氏「Rocks」は打ち込みのブラスに導かれたファンキーなサウンドで、
「Voodoo Child」や「Purple Haze」「Heartbreaker」「移民の歌」などの
ギター・フレーズが飛び出し、思わずニヤッ! とさせられます。

 しかし、ほとんどのギタリストが例えばラリー・カールトン風とか、
フュージョン・タッチが多く、まだまだ日本人のギタリスト達には
オリジナリティが欠如しているというか、モノマネの域を脱し切れていない、
というのが現状でしょう。
ただ、このコンピからもはや13年も経過してるので、最近のギタリスト事情は
どうなってるのか知りませんが。(笑)