クリスマス・ソングがクリスマス・シーズンに氾濫するのはアタリマエで、
その時期にそれを聴くのもまたアタリマエ。
ワタシは暑い夏に聴くのがお気に入り...。
1990年時点のブルーノートの契約アーティストの新録音が10曲、
スタンリー・ジョーダン、カウント・ベイシー、チェット・ベイカー、
デクスター・ゴードンの旧作4曲をまとめたブルーノートのX’masアルバムです。
タイトルの「YULE STRUTTIN'」は、もちろん "アレ" をパクッたモノです。
収録曲は
ボビー・ワトスン&ホライズン「ヴァウンシング・チャイムス」
スタンリー・ジョーダン「きよしこの夜」
ルー・ロウルズ「ザ・クリスマス・ソング」
イリアーヌ「クリスマスを我が家で~そり遊び」
チェット・ベイカー「ウィンター・ワンダーランド」
ベニー・グリーン「もっとメリー・クリスマス」
ダイアン・リーヴス「もっとメリー・クリスマス」
ジョン・ハート「もみの木」
カウント・ベイシー「ジングル・ベル」
ジョン・スコフィールド「チップマンク・クリスマス」
ジョーイ・カルデラッツォ「ゴド・レスト・ヤ・メリー・リトル・クリスマス」
デクスター・ゴードン「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」
ベニー・グリーン「きよしこの夜」
リック・マーギッツァ「リトル・ドラマー・ボーイ」
セロニアス・モンク作曲の「A Merrier Christmas(もっとクリスマス)」が
2ヴァージョン収録されています。モンクのオリジナル・ヴァージョンは未聴ですが、
ベニー・グリーンのピアノ・ソロはきっとモンクのピアノを
和声そのまま、間の取り方を整然とさせると、こんな感じ?
ダイアン・リーヴスのヴォーカルものは、しっとりと美しく、
モンクを想起させるものは何もなく、抵抗なく聴けるでしょう。
もう一つのお気に入りはイリアーヌの「クリスマスを我が家で~そり遊び」です。
ちょっとボサノヴァぽいリズムでプレイされており、
「夏のX’mas & 冬のボッサ」好きなワタシに向けたメッセージだ!
と勝手に解釈しております。(笑)
とにかく暑気払いに「夏のX’mas」はもってこい!ですな。