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V.A. 「YULE STRUTTIN' ~ A BLUE NOTE CHRISTMAS」 1953-1990

 クリスマス・ソングがクリスマス・シーズンに氾濫するのはアタリマエで、
その時期にそれを聴くのもまたアタリマエ。
ワタシは暑い夏に聴くのがお気に入り...。

 1990年時点のブルーノートの契約アーティストの新録音が10曲、
スタンリー・ジョーダン、カウント・ベイシー、チェット・ベイカー、
デクスター・ゴードンの旧作4曲をまとめたブルーノートのX’masアルバムです。
タイトルの「YULE STRUTTIN'」は、もちろん "アレ" をパクッたモノです。

 収録曲は

 ボビー・ワトスン&ホライズン「ヴァウンシング・チャイムス」
 スタンリー・ジョーダン「きよしこの夜」
 ルー・ロウルズ「ザ・クリスマス・ソング」
 イリアーヌ「クリスマスを我が家で~そり遊び」
 チェット・ベイカー「ウィンター・ワンダーランド」
 ベニー・グリーン「もっとメリー・クリスマス」
 ダイアン・リーヴス「もっとメリー・クリスマス」
 ジョン・ハート「もみの木」
 カウント・ベイシー「ジングル・ベル」
 ジョン・スコフィールド「チップマンク・クリスマス」
 ジョーイ・カルデラッツォ「ゴド・レスト・ヤ・メリー・リトル・クリスマス」
 デクスター・ゴードン「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」
 ベニー・グリーン「きよしこの夜」
 リック・マーギッツァ「リトル・ドラマー・ボーイ」

 セロニアス・モンク作曲の「A Merrier Christmas(もっとクリスマス)」が
2ヴァージョン収録されています。モンクのオリジナル・ヴァージョンは未聴ですが、
ベニー・グリーンのピアノ・ソロはきっとモンクのピアノを
和声そのまま、間の取り方を整然とさせると、こんな感じ?
ダイアン・リーヴスのヴォーカルものは、しっとりと美しく、
モンクを想起させるものは何もなく、抵抗なく聴けるでしょう。

 もう一つのお気に入りはイリアーヌの「クリスマスを我が家で~そり遊び」です。
ちょっとボサノヴァぽいリズムでプレイされており、
「夏のX’mas & 冬のボッサ」好きなワタシに向けたメッセージだ!
と勝手に解釈しております。(笑)

 とにかく暑気払いに「夏のX’mas」はもってこい!ですな。